
ハバネロといえば、世界一辛い唐辛子として有名。食べたときの刺激の強さはもちろんのこと、調理の際も手袋などを使って直接皮膚に触れないようにする必要があるほど。横浜ビール(株)の鈴木さんは、
「仕込み作業中に誤って触れてしまい、その手で顔の汗を拭いた際に、顔が腫れ上がってしまった」
というのだから、その刺激たるや相当のものだ。
ハバネロもビールも大好物な私。その辛さにかなり期待しつつ、早速飲んでみた。「あれ? 思ったより辛くないかも」と思ったのもつかの間、すぐに強烈な辛さが喉に込み上げてきた。さすが世界一辛いハバネロを使っているだけのことはある。だが、かなり辛いにもかかわらず、飲み進めていると意外とクセになる味だ。
「ただ辛いだけでなくジンジャー等も使用することで美味しく仕上げています」
と言うとおり、ジンジャーの味が強いのもポイントだろう。シャンディガフ(ビールにジンジャーエールを加えたカクテル)に似た旨さもある。
辛い料理とも抜群の相性を誇るため、飲食店でも好評を博しているという。
ちなみにビールではなく発泡酒に分類されるのは、ハバネロを副原料として使っているため。日本の酒税法上、規定の原料以外を用いるとビールと表記できないのだ。またエールとは上面発酵酵母(エール酵母)によって発酵するビールのこと。
辛いもの好き、かつビール好きにはかなり嬉しいハバネロエール。どれだけ辛いかはぜひ自分の舌で確かめてみて!
(古屋江美子)
・yokohamabeer.com