日本にある島の数、答えられますか?
一家に一冊置いておきたい、日本の島ガイド<a href="http://item.excite.co.jp/detail/ASIN_4931230229/">『SHIMADAS(シマダス)』</a>(Amazon)
日本に島はいくつあるのか?――島国と呼ばれるくらいだから、それなりに多いことは想像できるだろう。でも正確な数を知っている人はあまりいないのでは?

その答えは6,852島。
もちろん誰も住んでいない無人島も多いのだが、それにしてもスゴイ数だ。さすが島国ニッポン。そのなかには八丈島や屋久島のように多くの人が知っている有名な島もあれば、十九島のように読むことすら難しい島もある(正解は「つるしま」)。

そんな日本の島の魅力をたっぷり教えてくれる本がある。日本の島ガイド『SHIMADAS(シマダス)』だ。本に紹介されている島の数は、なんと1,100島! 1,300ページ以上のボリュームだ。それぞれの島について、基本情報や見所・特産物などの観光情報、さらにはそこに住む人々の暮らしまでもが詳しく解説されている。

恥ずかしながら、私は掲載されているほとんどの島を知らなかったのだが、なかでも驚いたのは山梨県のウノ島。私の故郷でもある山梨県には海がない。そのため島などあるわけないと思っていたのだが、本では河口湖の中央に浮かぶ無人島としてウノ島が紹介されていたのだ。そんな思いがけない発見もウレシイ。

また随所にあるコラムもおもしろい。
「島数の多い都道府県ベスト10」や「島の天然記念物」など、思わず「へえ〜っ」とつぶやいてしまう内容ばかり。ちなみに島数の多い都道府県の第1位は長崎県で、その数971島。

同書によれば、世界的には大陸であるオーストラリアより小さいものから島と呼ぶのが一般的なのだそう。ちなみに世界最大の島はグリーンランド。その定義だと本州なども島に含まれるが、この本では北海道・本州・四国・九州・沖縄本島は除かれている。念のため。

改めて日本の島がユニークで魅力的なことに気づかせてくれる同書。1993年に創刊され、島好き・旅好きたちに愛読され続けてきた。最近では平成16年8月に6年ぶりの大改定がなされ、新たに150あまりの島が追加されている。

巻頭には旅心をくすぐる美しい島の写真もついていて、ペラペラとページをめくっているだけで、今すぐにでも旅に出たくなる。たまには日本の島をゆっくり訪ねる旅もいいかもしれませんね。
(古屋江美子)

「日本の島ガイド SHIMADAS」紹介ページ*しましまネット(財団法人日本離島センターの運営する離島情報サイト)HP内
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