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あの「のこぎり」が奏でる世にも美しい音色

       
最近友人が「のこぎり音楽」を習い始めたという。見慣れたあの「のこぎり」を楽器として奏でるのこぎり音楽。いったいどんな音楽なのか?

友人いわく「音がおもろいねん」。そこで友人の通うワークショップの講師でもあるサキタハヂメさんのCDを聴いてみたところ、かなりの衝撃! のこぎりでこんな美しい音が奏でられるなんて!! 穏やかで繊細、それでいて哀愁も漂う複雑な音色は鳥肌モノ。そこで実際にサキタさんにお会いしお話を伺うことに。

サキタさんはのこぎり歴16年目。「お前はアホか〜」でおなじみの横山ホットブラザーズでのこぎり演奏を知り、都家歌六さんの「のこぎり漫談」に感動。泣きと笑いの両側面を持つのこぎり音楽の虜になり、独学でのこぎりをマスター。アメリカのフェスティバルで2度の優勝も果たし、いまや世界を代表するのこぎり奏者の一人だ。
「自分が表現するためというより、人に“元気でたわ”とか“ほんまにきれいやったなあ”といわれるような、みんなに力を与えられる音楽をもっと作っていきたい」
そう語るサキタさんの音楽は耳と心に優しく響く。

そんなのこぎり音楽。実際にやっている人は、愛好家も含めて日本に200人程度だという。日本では演奏用のこぎりは売っておらず、基本的に海外からの取り寄せ。そんな状況を考えると思ったより多いかも。
「多いでしょ? 密かに増殖していて(笑)。敷居が低いんですよ。ちょっと音がでると、みんな“うわぁー”ってなるでしょ。ただ奥は深いけど」

やっぱり独学でマスターするのは難しい?
「時間はかかるかもしれないけど、大丈夫だと思いますよ。僕は学んで学んでというより、曲をこう弾きたいというのがあって、どうやったらそうなるんや? と必死にやっていたらできた。作りたい音楽に教えてもらったという感じかな」
サキタさんのようにオリジナル曲を作っているのこぎり奏者は世界的にも珍しい。
「やっぱり曲を書かないとそのジャンルの音楽は広がっていかんと思う」
それが他の音楽やミュージシャンとの出会いを生み、そこから学ぶことも多いのだという。

とはいえ最初は音を出すのも一苦労。なかには腱鞘炎になる人もいるらしく、練習しすぎはよくないそう。というか実はサキタさん、「のこぎり」という楽器そのものはそれほど広めたいとは思っていないのだとか。
「やっぱり危ないですから。“一家に一台のこぎり”みたいにはしたくないんですよね(笑)。もちろん自分の音楽をもっと普及させたい、世界の人に広めたいという思いはあるけど」
どうしてもやりたいという人以外は、とりあえずは聴いて楽しむのがよさそうだ。

来たる10月21日(日)には大阪で、10月18日(木)には東京で「世界のこぎり音楽フェスティバル」を開催。日本でののこぎりフェスは2004年以来。ぜひこの秋は、のこぎり音楽の美しい世界にどっぷりひたってみてください。
(古屋江美子)

「サキタハヂメの のこぎり音楽」HP
「WORLD MUSICAL SAW FESTIVAL」HP

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2007年9月27日のコネタ記事

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