希望の携帯番号をゲットするには?
携帯番号割当表。行は上5桁(090XX)を、列は6桁目を示す
先日中国に住む友人から聞いた話によると、中国では携帯電話の番号を本体とは別に購入しなければならないらしい。しかも、その値段は番号によってちがい、「8」など縁起のよい数字が入っていると高値、逆に「4」などは安値がつくという。
過去には、オークションにかけられた番号に、日本円で1億5000万円もの高値がついたこともあるとか。番号にかける中国人の思い入れが感じられる。

さて、日本ではどうだろう。携帯を購入するとき、いくつかの番号から選ばされた記憶がある。といっても選択肢は数個。もちろん、どれを選んでも値段は変わらない。好きな数字や覚えやすい数字が入っていればラッキーだが、そんなにこだわりはない。では、どうしても好きな数字を入手したいときはどうすればよいのだろうか。

調べてみると、日本ではまず、真ん中の4桁までは携帯会社ごとに割り当てられていることがわかった。たとえば、『090-100X-XXXX』はNTTドコモ四国、『090-101X-XXXX』はNTTドコモ中国、『090-102X-XXXX』はNTTドコモ関西、といった具合。画像の表のようにきれいに分かれている。まず好きな番号を狙うためにはその携帯会社で契約すれば可能性はあるということ。
たとえば、今年の元旦にちなんで『090-2008-0101』を狙うとすると、『090-200X-XXXX』が割り当てられているKDDIを選択すればよい。では、実際に電話番号はどこまで希望がかなうのだろうか。

携帯電話屋の店員さんに聞いてみたところ、「残念ながら希望の番号をお選びいただくことはできませんが、下4桁なら選べるサービスがありますよ」とのこと。
調べてみると、どの携帯会社も、自由に下4桁の番号を選択できるサービスを実施している。KDDIが運営するauの場合は、希望の4桁番号を第3希望まで指定でき、使われていなければ取得できる「YOU選番号サービス」がある。手数料は315円。ただ、1111とか3333といった4つ連続同一番号は取得できないようになっている。希望の番号が空いているかどうかは運次第だ。

あとは、中の4桁。こちらは、やはり自由には選べない。表で携帯会社を決めて、あとは運に任せるのみ。ただ、下4桁よりは可能性がかなり低くなってしまうのは否めない。
これで希望の番号がゲットできたら相当の強運の持ち主といえる。

2006年より実施されている番号ポータビリティで番号を変更した場合は、割り当ての表が崩れてしまうが、最初に割り当てられた事業者がデータベースを持ち、移転先事業者を管理する。他事業者からの問い合わせも受け付けるらしい。複数回の移転の場合でも履歴を番号帯管理事業者が管理し、無駄な問い合わせを繰り返さないようになっているというからすごい。番号の管理も今後複雑なお仕事になっていきそうだ。

自動車のナンバープレートが希望・抽選制になったのは記憶に新しい。今後、電話番号も自分の好みに変えられる時代が来るかも。8桁とも希望できるなら、私はやっぱり何かの記念日の日付がいいかな。みなさんならどんな番号を希望しますか?
(さくら)
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