警視庁遺失物センターに行ってきました
「これでもか!?」と遺失物センターへの道順が……
昨年末に、携帯電話を落とした顛末をお伝えしたが、本日はその後日談を。

NTTドコモの拾得物お知らせ担当の方から連絡をいただき、送られてきた書類を持って警視庁遺失物センターに行ってきた。

遺失物センターに出向く前に、確かに落としたものがセンターに保管されているかの確認を電話でするように、とのことだった。受付の日付と落とし物に付けられた番号などを伝え、確認が終わると遺失物センターの方が、「JR総武線の飯田橋駅の東口で降り……」となめらかな口調で丁寧にセンターの場所を説明をしてくれた。
ここまで丁寧に教えてくれるのは、やはり落とし物や忘れ物をするような人に対してだからなのだろうか。
飯田橋の駅はJR、地下鉄、どの出口で降りるかによって全く違った方向に行ってしまうので要注意だ。実はこの遺失物センターに出向く2週間前に、神楽坂に行こうと飯田橋の駅周辺で散々迷っていたのだった。

遺失物センターの方に教わった通り、JR飯田橋駅の東口で降り、左に進むとそこには巨大な歩道橋が。
そしてそこには通路が別れる度にこれでもか、これでもか、と言わんばかりに遺失物センターへの道順が示されていた。
これなら、かなりの方向音痴でも迷うまい。私もちゃんと一発で辿りつけました。

遺失物センターは想像していたよりもちょっとレトロ感漂う地方の市役所といった雰囲気。
報道などでよく目にする大量の傘は、携帯電話の詰まったラックなどとは別フロアーに保存されているので受付のフロアーからは見ることはできない。
私が行ったのは年末最後の12月28日。
先客は8名ほどだったが後からどんどん人が増え、あっという間に書類の記入台は人でいっぱいになってしまった。

すると、突然「今いらした方、何を落とされました?」との声が。
入ってきていきなり、「何を落とされました?」というのはさすがにここならではの光景か。
「携帯ですか? 携帯ならこちらの用紙です」と係りの人。
やはり携帯電話の落とし物は多いのか、携帯電話専用の用紙が置かれていた。
かくゆう私も携帯電話を落とした本人ですが。

もちろん、ここには落とした人だけでなく、拾った人もやってくるわけだけれど、様子を伺っていると、遺失物届を出す人、遺失物の受け取りなどほとんどが落とし物をした人のようだった。

私は比較的落とし物や忘れ物をする方だけれど、今回のように警視庁遺失物センターで受け取りができたのは正直はじめてのこと。落とした物が親切な人々の手を介して本人の元に戻ってくるというのは本当にありがたいことだ。
もしかしたら、これから運気が上昇してくるかも、となぜか妙な高揚感を覚えたのでした。
(こや)