交番では生き物も拾得物になるのか
飼い主さん、早くこの張り紙に気づいて。
近所の電柱に、こんな気になる張り紙があった。
「あかみみがめ 又は みどりがめを探しているかたは、○○駅前交番に届けてあります。」
交番って、生き物も預かってくれるの!? 動物の種類によるのか? 何日までならOKとか、基準はあるのだろうか。


交番の管轄である、代々木警察署の遺失物担当に問い合わせてみると、こんな回答があった。
「犬は動物愛護センターで1週間ぐらい保護してくれますが、それ以外の動物となると、『受け皿』がないんですよ。それで、結局、交番に持ってこられるんだと思うんですけど」
24時間体制で動いているのが警察ぐらいということ、「困ったときは警察へ」という理由から、生き物を持ち込む人は意外といるのだとか。
「それに、種類の好き嫌いもありますから(苦笑)。爬虫類などは、好きな人なら預かってくれるけど、そうでない場合もありますし」

じゃ、交番でそのまま飼われることも?
「いや、ずっと交番に置いておくことはできないので、だいたい警察署にまわってきます。そこで、誰か預かれないか相談し、持ち主の方が現れたらお返ししています」
ちなみに、ペットショップでは、よそからきた生き物は病気を持っている可能性もあるため、預かってくれないのが一般的だという。


やはり、交番で預かってくれる動物の種類、日数などには特に決まりはなく、預かってくれるという行為自体、基本的には、交番の人の「好意」によるものであった。とはいえ、生き物持込みOKというわけでは決してないのもお忘れなく。
(田幸和歌子)