「マラソン中にお買い物」――これってアリ!?
浅草やお台場、新宿など、都内の名所てんこ盛りのコースでした。
2月17日に行われた「東京マラソン2008」。その報道を見て「あれ、こんなのもアリなのか!」と驚いたことがあった。


それは、ランナーがコンビニに立ち寄って、バナナや空気缶を買ったりしていたこと。

マラソンに出たことのある人だったら、おそらく知っていることなのだろうけど、テレビで見てるだけの自分などには、ちょっと不思議な光景だった。
お店に立ち寄るのがOKだったら、せっかく東京の名所をまわることだし、「あ、ついでにココでうまい菓子でも買ってくか」とか「コーヒー1杯だけ飲んでくか」とか、極端に言えば、「ここのラーメン美味しいんだよな〜。食ってくか」なんてこともできそう&やりたい気がしてくる。
もちろん各所で関門が設けられているわけで、それぞれの時間内に通るということが、大前提ではあるけれど……。

マラソン中の「寄り道」ってどのくらいOKなの? 東京マラソン事務局の広報部に聞いてみた。

「テレビの中継でも見られることですが、東京マラソンはコース上で東京の名所を通るので、都庁の前で立ち止まって眺めるとか、名所でお互いに写真を撮りあうようなことはよくありますね」
では、やっぱりコンビニとか、お店に寄ったりということも……?
「選考ランナーや招待選手、記録の出るような方に関しては、失格となります。市民ランナーの方に関しても、一応はご遠慮いただいてますが……個人的な理由でコンビニなどに立ち寄られている方も、何人かはいると思います。ただし、関門があって、その時間内であれば、トイレに寄る方などもいますし、基本的に失格にはなりません」

なるほど、良いんですか! と尋ねると、こんな補足があった。
「ただ、程度にもよりますけどね。デパートに寄って買い物してくるとかはちょっと……。あまり見ませんけどね」
思えば、デパートで買い物してきたり、ラーメンを食べてきて、なおかつ関門を決められた時間内に通れるような人であれば、そんな煩悩だらけのムダな寄り道をしようという発想自体、ないかもしれない。


ちなみに、先頭から末尾までのスタート時間は、20分くらいの差があるとニュースで言われていたけど、あの順番ってどうやって決まってるのですか?
「基本的に、選考ランナーや招待選手は、市民ランナーとは別に前のほうに出ています。市民ランナーに関しては、自己申告によるフルマラソンのタイムで、早い順に前から……となっています」

テレビで見てるだけでも楽しいマラソン。出てみると、きっと自分の知らない世界が広がってるんだろうなと想像はしつつ、やっぱりダラダラとテレビに釘付けです。
(田幸和歌子)