
でも本人は見た目がどうであれ、「すきま風が入らないし、そわそわしない」「入れていないとぴっちりしなくて気持ち悪い」という理由があるらしい。とはいえ、他人の前ではあまりオススメできない気が。お父さんさんならまだしも……、と父に聞いてみたが、「入れないよ」と一言。すると「入れてる人だって絶対にいっぱいいるはず!」という姉。そう豪語する姉のためにも確かめようと、まわりに聞いてみることにした。
最終的に15人(女10/男5)に聞いたのだが、ほとんどの人は「入れなーい」と当たり前のように回答。入れない派としてはたいてい習慣からだが、理由がある人は「上着がズボンの中でゴロゴロする感じがしてイヤ」だとか。中には「ふだんは入れないけど、寒い日は入れる」という人もいたが。また「入れないけど、それでズボンのゴム跡がお腹につくのはイヤ〜」という友人も。たしかにゴム跡がつくのも、それはそれでマヌケだし、一度跡がつくとなかなか消えないもんなのだ。入れない派の私も、これには共感。
さて、このまま入れない派ばかりで終わるのか、と思っていた頃。たまたま最後に聞いた男女ひとりずつ、2人に「入れるよ〜」という意見がでてきたのだ。女子の方は「パジャマの上にカーディガンも着て寝るけど、全部入れるよ。だから腰回りはすごいことになってる」とか、当たり前だよ、という感じで回答。
すごい。カーディガンまで入れたら相当腰回りがモタモタしそうだ。理由は「冷え性だから」というシンプルなもの。とくに女性にとって冷えは大敵だから、わからなくもないけれど。「いっそ腹巻きした方がいいのでは?」そう提案してみると「だったら腹巻きも入れちゃうよ」とのこと。彼女の場合、どうしても入れないと落ち着かないらしい。
また、男性の方もこれまた「当たり前じゃん」的に「そりゃ、入れるでしょう!」と回答。彼の場合もやはり、「冷えちゃダメだから。
そう考えてみれば、最近のファッション事情で上着をズボンにインするワザはハイレベルだ。外でも見慣れていなかったせいで、よけいに家のパジャマでもインするのがおもしろく見えたのか?! 世の中の風潮にまどわされているのか?! いやいや、そんな大げさなことでもないって……。
と自分にツッコミつつ、面白いなと思ったのは、入れない派は「なんでそんなこと聞くのかな」くらいの薄い反応が多かったのに対し、少数派である、入れる派のこだわり、そしてある意味説得力のある回答。まあ、それぞれ心地良い方法をとっているだけだろうけど、入れる派のほうがやはり意識して入れている、ということか。
インしているみなさんのご意見、まだまだ募集中です!
(田辺 香)