
テレビでも、ドラマ『ルーキーズ』出演中の佐藤健(電王!)が複数のピンを前髪につけたりしているが、まるで違和感がないどころか、かなり似合っているから困る。
そんな話を男性陣とすると、「男が髪にゴム、ピンをするなんて世も末だ」などという人もけっこういるわけだが……。
そもそも男性が髪を結ぶというと、キムタクなどに見られたように、かつては後ろ髪を黒いゴムで束ねる程度だったはず。あるいは、志村けんとか。
あくまで長い髪を「さりげなくまとめる」意味合いだったように思うのだが、今の若い男の子の場合、前髪を目立つピンやゴムでまとめたりしていて、それがひとつのアクセント、アクセサリー感覚にもなっているように見えるのだ。
これって、いつ頃から? どんなきっかけで流行ってるの?
「最近のメンズヘアカタログには、ポンパドールにしたり、ねじってピンで止めたりするやり方なんかも載ってますね。カチューシャを使う子もまだいますし」
と言うのは、都内の美容師さん(30代男性)。どこから流行りだしたかについては、
「たぶんここ数年のジャニーズとかが出てる学園ドラマとかなんですかね? 髪は長めにしていたいけど、部活のときなどに邪魔だから、前髪とめたりという理由の男の子が多いようです。女子も同じだと思いますが、セットするのが面倒だからとめちゃえみたいな感じもあると思いますよ」
とのこと。
さらに、埼玉県の美容師さん(30代女性)は、周囲の美容師さんたちに聞いたうえで、こんな回答をくれた。
「最近だと、3年前位に、雑誌『チョキチョキ』のキング(投票とかで選ばれた読者モデルのトップ)から、男の子のボブ(ホントにおかっぱ)が流行って、その子達がそのまま伸ばしてロングになり、シュシュでまとめ髪というのが、増えてるようですね。ピンやカチューシャは、もっと前(6年位前には、男の子がやってた→中高生)からでしょうか」
最近の若い人は、ファッション情報を雑誌から仕入れる事が多いそうで、その影響があるのでは? とのこと。
「しかも、原宿あたりの美容師アシスタントやショップ店員が雑誌のスナップとかから人気がでて、スター扱いされてるみたいだから、その辺からの流行りではないかと思いますよ。
原宿などの美容師アシスタントやショップ店員さんヘア・ファッションを取り入れるとは……。
若い子達のファッションの男女差は、かなりなくなってきているようだ。
(田幸和歌子)