食べ物を保存する「風通しの良い場所」ってどこ?
風通しがいいからって、室外機の風に当てるなんてことはご法度です。
『直射日光や高温を避け、風通しの良い場所に保存してください』
一度は、そんな食品表示を見たことがあると思う。

でも残念なことに、現代の日本の家で、風通しがいい場所を見つけるのは難しい。
室内に、絶えず風が流れてるような場所なんて、まずないと思う。だからって風が通るベランダは、日が当たって暑かったりするわけで……。

風通しの良い場所って、どこなんだろうか? パッケージやサイト上に「風通しの良い場所」って書かれてる、いくつかの食品について聞いてみた。
「缶詰やレトルト食品の場合、温度変化がなく、常温を保てる場所です」(社団法人日本缶詰協会)
「野菜の場合、多湿にならない室内のことを言います。室外などの風の当たる場所は、温度が変化しやすいので避けてください」(農林水産省・消費安全局)
「お米の場合、一日の温度変化が少ない場所のことです。風が当たるとお米は乾燥してしまい、ひび割れる場合があるので、風が当たらないよう保存してください」(社団法人米穀安定供給確保支援機構)

えーっ、風通しの良い場所って、理想は風の当たる場所じゃなかったんだ。

食品によって適切な保存方法は違うけど、常温保存とされるものはだいたい、「高温多湿」と「直射日光」を避けるようにと言われている。風通しの良い場所は、それを促すためのひとつの言葉のようだ。
また補足として、頭に入れておきたい保存での注意点を教えてくれた。

【缶詰(レトルト食品)】
・湿気が多い場所を避けた方がいいのは、缶が錆びて(レトルト食品は封をした部分が傷ついて)、破損する危険があるため。
・一見保存に適していそうな水場の下は、湿気が多いのでできれば避ける。
・フルーツなどの缶詰を冷蔵庫で冷やす場合は、開封前でも早めに食べる。
冷蔵庫に入れた缶は水滴がつきやすく、錆びやすくなるため。

【野菜】
・ビニール袋に入れて、置いておかないこと。野菜から水分や食物ホルモンが出て、袋の中の湿度が上がり、腐りやすくなってしまう。
・密閉せずカゴやネットなどに入れて保存することが望ましい。

【米】
・1日の温度変化が少ない場所に置く(クローゼットなど)。
・水場の下は冷暗所に思えるが、ガスなどを使うと温度や湿度が上がり、1日の温度変化が大きくなってしまう。
水場の下での保存は、なるべく避けたい。
・米の保存は温度が低い方がいいので、例えば冷蔵庫の野菜室に入れると良い。ただし冷蔵庫は乾燥しているため、厚手のビニール袋に入れて密封しておくとなお良い。

これから迎える暑くてジメジメした夏、それぞれに合った保存方法で、食べ物が「夏バテ」しないよう気をつけてあげてください。
そして、風通しの良すぎない場所に保存してあげてください。
(イチカワ)

「食品のかしこい扱いかた」*農林水産省サイト内