中国の玩具メーカー「布魯可集団(Bloks Group、ブロックス・グループ)」が8月22日、2025年1~6月の決算を発表した。売上高は前年同期比27.9%増の約13億3800万元(約280億円)、純損益は前年同期の2億5500万元(約54億円)の赤字から2億9700万元(約62億円)の黒字に転じた。

ブロックスは人気キャラクターのIP(知的財産)などを用いた組み立て玩具で急成長を遂げている。1~6月は海外売上高が899%増の1億1000万元(約23億円)と飛躍的に拡大。北米と東南アジアを中心に伸びており、当期はインドネシアと米国が売上高トップ2となった。

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中国市場の成長は鈍化しているものの、引き続き低価格帯製品の投入を強化して良好な成果を上げている。2024年11月に発売した「トランスフォーマー」の小型組み立て玩具入りブラインドボックスは、9.9元(約200円)という価格の安さ、組み立ての簡単さ、そして正規ライセンス品であることで人気を呼んだ。1~6月は販売個数4860万個、売上高は2億元(約42億円)を突破した。

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ブロックスは自社IPの「百変布魯可(Magic Blocks)」と「英雄無限(Hero Spire)」に加え、「ウルトラマン」や「仮面ライダー」、トランスフォーマーなど人気IPのライセンスも保有している。ウルトラマン関連製品は売上高全体の5割近くを占めるが、現在はウルトラマンへの依存度を下げるため、IPの多様化を強化している最中だという。

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*1元=約21円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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