米電気自動車(EV)大手テスラはこのほど、中国市場向けの6乗り多目的スポーツ車(SUV)「モデルY L」の出荷を開始した。上海臨港新区にあるギガファクトリーで生産された初回生産分が、上海閔行納車センターを通じてユーザーのもとに届けられた。
モデルY Lは、手頃な小型SUV「モデルY」と高級SUV「モデルX」の中間に位置付けられ、価格は33万9000元(約710万円)からとなっている。中国市場のファミリーカー志向と大型車志向に合わせたローカライズの試みで、競合する中国EVメーカーの新モデルに対抗する狙いがあるとみられる。
中国市場はテスラにとって最も強力な「後ろ盾」になりつつある。テスラの2025年4~6月期の生産台数は41万244台、出荷台数は38万4122台で、うち上海ギガファクトリーの出荷台数が12万8803台と全体の34%を占めた。
中国乗用車協会(CPCA)によると、上海ギガファクトリーの8月の出荷台数は8万3192台に達し、2025年の最高記録を更新した。
*1元=約21円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)