賞金女王レース占う5400万円大会にメラメラ　小祝さくらは“先行逃げ切り”で「一気に稼げたら」

＜アース・モンダミンカップ　事前情報◇23日◇カメリアヒルズCC（千葉県）◇6639ヤード・パー72＞
賞金総額は男女通じて国内ツアー史上最高となる3億円。優勝賞金5400万円という高額大会を前に、賞金女王を目標に掲げる小祝さくらも燃えないわけにはいかない。女王レースを大きく左右するといっても過言ではない4日間。「すごい高額な試合になったので、一打の重みを感じると思う。しっかり上位に入りたい」と意気込む。
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現在1億4458万333円で賞金ランク1位に立つが、2位の稲見萌寧（1億3956万216円）が約500万円まで迫る。もちろんそれ以外の選手も、ここを制することで一気にランクを急上昇させることになり、並びが大きく入れ替わる可能性も十分に考えられる。「“ここで一発”という気持ちで、みんな気合を入れていると思う」。後続の存在感を強く感じる試合だ。この大会で今年のツアー前半戦が終了。まだ11月の最終戦まで先は長いが、中間地点を賞金1位のまま折り返したいところ。「ようやく真ん中なので、一気に稼げたら」。取りこぼしは許されない。
そのためのキーにあげたのが、“スタートダッシュ”だ。「4日間というよりも、まずは初日、2日目。今年はいいスタートを切れないことが多いので、いい出だしになるようにプレーしたいです」と、いきなりギアをトップにあげていく。
今季の平均ストロークを見ると、第1ラウンド（R）が69.9662で2位、第2Rが70.3986で4位と上位だが、確かに優勝した「ダイキンオーキッドレディス」も初日は20位からのスタート。直近でも、5位で終えた「宮里藍 サントリーレディスオープン」は27位から、16位だった先週の「ニチレイレディス」は56位からと“追い上げ型”なのはみてとれる。しかしここでの出遅れは禁物。“先行逃げ切り”でレースを引っ張っていく。
今週はパターのグリップをこれまでの極太タイプのスーパーストロークから、ラムキン製の細いものにチェンジした。「先週ショートすることが多かったり、チャンスで打ち切れなかった。今は細いほうがイメージが出しやすいと思って」。“パット・イズ・マネー”をいつも以上に痛感することになる大会で、気分転換も兼ね手元を見直した。
「今年は始まってから長いですね。いつもあっという間に前半戦、1年と終わるんですけど、まだ半分という気持ち。充実してるけど長く感じる。不思議ですね」。“賞金女王獲り”を公言して臨んでいるシーズンもあってか、意識、そしてプレッシャーもこれまでとは異なる。おっとりした小祝が、燃える思いを胸にあすの開幕を迎える。

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