<伊藤園レディス 事前情報◇11日◇グレートアイランド倶楽部(千葉県)◇6741ヤード・パー72>
賞金ランキング1位が正念場を迎えた。9月に小祝さくらから1位を奪って以降、着実に上位に入って地位を盤石としてきた稲見萌寧だが、10月末に行われたツアートップクラスの賞金額を誇る「NOBUTA GROUP マスターズGC レディース」を腰痛で棄権。
その後も痛みを引きずっており、直近4試合で3勝を挙げている古江彩佳に396万差まで迫られた。
仲良しの臼井麗香とリラックスムード【LIVEフォト】
今週も「ずーっと変わらず、よくならず悪くもならずという感じ」と回復傾向は見られず。練習量を大幅に減らし、通院や患部のケアに重きを置いているが、「フルショットできてはいますが、あまり振れていないですし、インパクトからの感触も変わってきている。違和感しかないです」。今季のパーオン率1位を誇るショットだが、不安材料は多い。
それでも「クラブを替えるつもりはありません」と稲見はいう。
シャフトを軽くしたり、柔らかくしたり。“今の状態”に合った武器で戦う選択肢もあるはずだが…。
替えない理由として挙げたのが「確かめたくなってしまう」ということ。「今は8番アイアンだけ20球とかの状態で…。そのなかで(クラブを)替えたところで練習はできません。でも、私は替えてどうなったか(打って)確かめたくなってしまう」。
実際にマスターズGCでシャフトをテストしたところ、「結構打っちゃって(腰が)しんどかった」という失敗もあった。患部の状態が万全でないだけに、迂闊(うかつ)にスイッチできないのが本音だ。
まさに満身創痍だが、前週の「TOTOジャパンクラシック」で2位に入るなど、ここぞで結果を出すあたりはさすが実力者だ。女王争いについても「追い抜かれても仕方ないかな」と泰然自若を強調した22歳。銀メダリストにやってきた踏ん張りどころ。持ち前のショット力を取り戻し、道を切り開きたい。



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