コースメモで見る 12番グリーンの形状【写真】
■過去にはタイガー・ウッズが「10」を叩いたことも
今年も12番でドラマが起こった。首位のシェフラーを3打差で追っていたキャメロン・スミス(オーストラリア)がティショットをグリーンの手前の川に落とすなど、トリプルボギーの「6」をたたいて優勝戦線から脱落した。
今年のテレビ中継のラウンド解説を務めた米国男子ツアー1勝の今田竜二は12番について、「グリーン手前に流れるレイズクリーク(川)に沿って、グリーンは右奥に斜めに伸びている形状がよくできています。そして最初に打った人と次に打った人では風向きが変わるなど、不規則な風が選手を悩ませますよね」と、まずホール形状の難しさを話す。
12番のグリーンの縦幅は全体的に10ヤードほどしかない。一番あるところでも左手前の15ヤードほど。そしてグリーンが右斜めに伸びているので、グリーン左手前にピンがあると、右サイドの同じ距離には川がある。
■出場選手は子供の頃から12番の難しさを知っている
形状にくわえてグリーンは高い木々に囲われ、風が抜けやすい川があるため、風向きが変わりやすい。「今年の松山(英樹)選手は4日間とも手応えのあるショットをしたと思いますが、グリーンに乗ったのは1回だけ。そのうち1回は池に入っています。それぐらい運もあるし、風の影響で大きく変わります。
形状や不規則な風だけでなく、マスターズという格式の高さも影響する。「12番は(ティイングエリアの回りに集まる)パトロンの数も一番多い場所でプレッシャーもかかります。また、マスターズは歴史があり、毎年同じコースです。
■今田竜二
いまだ・りゅうじ/1976年10月19日生まれ、広島県出身。テレビで見た「マスターズ」に憧れて、14歳で単身渡米。
■マスターズ 最終結果
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