<ブリヂストンレディスオープン 初日◇19日◇袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース(千葉県)◇6713ヤード・パー72>
賞金女王の調子が完全に戻ってきた。「優勝争いをしていればいつか優勝できる」と気負わずに臨んでいる稲見萌寧が、大会初日をボギーなしの4バーディで回り、4アンダー・単独3位の好発進だ。

シブコとモネの仲良しウォーキング
今季は途中で2位タイの成績がありながらも、開幕戦から苦戦が続いた。だが、直近2試合は3位タイ。昨季9勝の女王にようやく安定感が帰ってきた。「ノーボギーで回れたのがいちばんうれしい。難しいコースで60台で回れたのもうれしいです」と笑顔がはじける。ショットには不満を残したが、パッティングでは微妙な距離を決めるなど、しっかりとスコアをまとめた。

この日は渋野日向子、渡邉彩香との組で大ギャラリーを引き連れてのプレー。「たわいもない話です」と渋野との会話の内容は明かさなかったが、「楽しく回れました」とにこやかに会話を楽しむシーンも見られた。渡邉のプレーからは刺激を受けた、というより“戸惑った”と明かす。
「彩香さんのドライバーショットは迫力があって気持ちいい。ですが、そのあと自分はどこを狙っていいか分からなくもなりました(笑)」。フェードヒッターという共通点はあるものの、あまりにも狙い方が違う飛距離モンスターの渡邉との一日を振り返り、ジョークを飛ばす余裕もみせた。

とはいえ、渡邉(2アンダー)を上回るスコアで初日を乗り切った。「きょうは午前組で風も少ない中だったので、あすは午後スタートで風もあるかもしれないですけど、耐えながらやっていきたいです」と気を引き締める。
明るさが戻ってきた稲見。昨年11月の「伊藤園レディス」以来のツアー通算11勝目は刻々と近づいている。

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