人事担当の約8割が「ウェルビーイング」の重要性を認知も、導入組織は半数以下 意識と行動間にギャップ
FPコンサルティングは、企業の人事担当者を対象にウェルビーイングに関する意識度調査を実施し、結果を公表した。

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ウェルビーイングに関する意識度調査

■ウェルビーイングについて「知っている/聞いたことがある」79.0%

社会全体でもウェルビーイングへの注目が高まる中、企業の人事担当者の間でも認知は広がっており、約7割がすでに言葉として認知していることが判明。

人事担当の約8割が「ウェルビーイング」の重要性を認知も、導入組織は半数以下 意識と行動間にギャップ
ウェルビーイングという言葉の認知度一方で、単なる認知にとどまっているケースも多く、ウェルビーイングの概念などを深く理解している人は約6割にとどまり、理解の度合いにはばらつきがあることが明らかになった。


人事担当の約8割が「ウェルビーイング」の重要性を認知も、導入組織は半数以下 意識と行動間にギャップ
ウェルビーイングの概念について

■ウェルビーイングの重要性を感じる人は約8割

ウェルビーイングについて、「重要であると思う」36.3%、「どちらかといえば重要であると思う」42.7%と合計79.0%が重要性を認識している結果に。従業員の心身の健康や働きがいが生産性や企業の成長に影響することを意識していることが考えられる。

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ウェルビーイングの重要性

■個人の立場としても取組みの必要性を感じている

「積極的に取り組むべき」30.7%、「どちらかといえば取り組むべきだと思う」53.3%と、合計84.0%が前向きな姿勢を示しており、個人としてもウェルビーイングの必要性を感じていることがわかる。

また、ウェルビーイングに関する取り組みが積極的に行われた際に考えられるメリットとしては、従業員の心身の健康維持や業務効率の向上、生産性の改善、さらには職場の活性化といった効果が挙げられた。

実際に寄せられた意見の中でも、「健康」「効率」「生産性」「活性化」といったキーワードが多く見られ、ウェルビーイングが個人の働きやすさのみならず、組織全体のパフォーマンスや企業の成長にも寄与するとの声が目立つ。

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個人のウェルビーイングに関する取り組みをどの程度取り組むべきか

■実際に組織で取組みを行っている割合は40.6%にとどまる

取組みの必要性を感じている一方で、実際に施策として導入している組織は半数以下にとどまっており、意識と行動の間にギャップが生じていることが判明。

その課題として、自由記述の回答では、「詳しくわからない」「具体的に何をすればいいのか把握していない」「何から手をつけてよいかわからない」との声が多く挙がったとのことだ。

人事担当の約8割が「ウェルビーイング」の重要性を認知も、導入組織は半数以下 意識と行動間にギャップ
所属組織では、ウェルビーングに関する取り組みをどの程度実施しているか【調査概要】
調査概要:ウェルビーイングに関する意識度調査
調査期間:2025年4月1日~2025年4月13日
調査対象:企業勤務、人事部門従事者
調査人数:300人
調査方法:TesTeeが運営する「Powl」ユーザーに対するインターネットリサーチ

<参考>
FPコンサルティング『ウェルビーイングに関する意識度調査
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