
政策が米価に与える影響やコメの輸入拡大などについてオンライン調査を実施
■備蓄米放出でコメ価格は「一時的下落も効果続かず」5割
政府による一連の備蓄米放出でコメの販売価格が今後どうなると思うか聞くと「一時的に下がるが効果は続かないと思う」が51.3%で最多。次いで「ほとんど変わらないと思う」24.5%、「下がって落ち着くと思う」9.6%、「長期的には逆に値上がりを招くと思う」4.8%と続き、「わからない」は9.8%となった。

■標準品質米の適正価格「2,000円台」4割
農林水産省の発表によると、全国約1,000店舗のスーパーでのコメの平均販売価格は、25年5月19日から25日までの1週間では、5kg当たり4,260円(消費税込)。これに対し「とても高いと思う」66.4%が最多となり、次いで「高いと思う」28.6%と続いたとのことだ。なお、適正だと考える標準的な品質のコメの価格(5kg当たり)の目安の上位は「2,000円台」46.5%、「3,000円台」28.7%、「2,000円未満」17.8%の順となったという。
コメ輸入「拡大すべき」「拡大すべきでない」吉向輸入「拡大すべき」「拡大すべきでない」吉向
コメの価格を落ち着かせるため、コメの輸入を「拡大すべきだと思う」39.8%、「拡大すべきではないと思う」39.6%、「わからない」20.6%となった。
■備蓄米放出は「価格抑制必要なので適切」75%
コメ価格高騰対策としての政府による備蓄米放出について「価格抑制は必要なので適切だと思う」が75.1%に達し、以下は「価格形成は市場に委ねるべきなので適切ではないと思う」9.7%、「価格抑制は必要ないので適切ではないと思う」1.9%という結果に。政府備蓄米を「購入したいと思う」が52.6%を占め、「購入したいとは思わない」24.8%、「わからない」22.6%となったとのことだ。
■コメ価格下落は農家の経営を圧迫するか
コメの価格が下がるとコメ農家の経営を圧迫するとの意見に対し「そうは思わない」40.7%、「そう思う」35.5%、「わからない」23.8%という結果になったという。■「価格抑制へ農家公費補助を」47%
燃料や肥料などの価格高騰を踏まえ、コメの販売価格について「生産コストが増えれば上昇するのは仕方ないと思う」を選んだ人は39.6%、「抑制するために公費で生産者を補助するべきだと思う」とした人は47.0%となった。
紀尾井町戦略研究所『政策が米価に与える影響やコメの輸入拡大などについてのオンライン調査』