
同プラントは日本製紙の富士工場敷地内に設置するという。
同実証は、難再生古紙を原料とする国産バイオエタノールの事業化を目指すもので、2024年3月より両社が進めているもの。今回のパイロットプラントでは、TOPPANホールディングスが開発した前処理技術と、ENEOSが開発するエタノールの連続生産技術を組み合わせ、スケールアップ検証を行うとのことだ。
日本製紙は工場敷地の一部を提供するとともに、パイロットプラントの糖化発酵プロセスの運転を担うとしている。
同プラントでは、1日あたり約1~3トンの古紙を投入し、約300リットルのバイオエタノールを生産する予定だという。2027年前半の稼働開始を予定しており、2030年度以降の商用化を目指すとのことだ。
なお、同実証事業は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「バイオものづくり革命推進事業」として、2024年7月22日に採択を受けているという。
パイロットプラントイメージ図
■実証概要
目的:古紙を原料とした国産バイオエタノール製造技術の検討
両社の役割:
<ENEOS>
・高効率な次世代バイオエタノール製造プロセスの開発
・バイオエタノールを活用した燃料製造技術の検討
<TOPPANホールディングス>
・幅広い顧客とのネットワークを通じ、難再生古紙を含めた古紙の調達ルート構築
・開発した古紙前処理プロセスによるバイオエタノール製造に適した原料の製造および供給
規模:
古紙投入量約1~3t/日
バイオエタノール生産量約300L/日
建設地:
日本製紙富士工場内
スケジュール: