
■約6割が夏休みをポジティブに捉えるも、不安や孤独を抱える声も2割超
「自身とって、夏休みはどんな時間か?」という問いに対し、「自由でのびのびできる時間」(36.6%)、「推し活や趣味に集中できる時間」(22.6%)といったポジティブな回答をした人が、合わせて59.2%と半数以上とう結果に。一方で、「進路や将来のことを考えて不安な時間」(12.8%)、「ダラダラして罪悪感を感じる時間」(8.5%)、「人とのつながりが減り孤独な時間」(3.0%)とネガティブな回答をした人も24.3%おり、夏休みは解放感と孤独・不安が混在する時間であることがうかがえる。
自身とって、夏休みはどんな時間か
■高校生の夏休み、楽しさの裏にある「孤独感」と「不安」
「夏休みを過ごすうえで、どんな不安やストレスを感じたことがあるか」と聞いたところ、最も多かったのが「勉強・受験のプレッシャー」(54.3%)。次いで「規則正しい生活ができなくなる」(45.7%)、「SNSを見て人と比べてしまう」(32.3%)、「お金のこと」(31.7%)が続く。また、「家族との関係」(17.7%)や「予定がなく孤独感がある」(9.1%)、「自分の居場所がないと感じる」(6.7%)といった家庭や人間関係に関する不安も一定数見られ、学習面や生活面に加え、SNSや家庭環境、孤独感など多方面でストレスや不安が存在することが判明。

■高校生のSNS利用、約半数が「つい見すぎてしまう」
夏休み中のSNS利用について聞いたところ、最も多かったのは「SNSを見る時間が増えてしまう」(48.8%)という意見。次いで「SNSが息抜きになる」(26.8%)や「楽しそうな投稿が増えてワクワクする」(25.0%)といったポジティブな回答が続く。一方で、「楽しそうな投稿を見て気が重くなる」(12.8%)、「友人の日常と比べて落ち込む」(9.1%)、「SNSから少し離れたいと思う」(7.9%)といった回答から、SNS疲れの影響も確認できる結果に。
夏休み中のSNS利用は、高校生にとって楽しみや息抜きの場であると同時に、周囲との比較や気疲れの要因にもなっており、その二面性が浮かび上がる結果となっている。

■高校生が望む夏休みのサポートは「遊び・つながり・相談」
夏休み中にあったらうれしいサポートや環境について聞いたところ、最も多かった回答は「お金がかからない遊びや体験の場」(40.2%)、次いで「趣味を共有できる仲間とのつながり」(38.4%)。さらに、「進路や将来について気軽に話せる場」(25.0%)、「学校や家以外で安心して話せる場」(18.9%)など、外部に人とのつながりや居場所を求める回答が続いている。
高校生にとって、経済的負担を気にせず楽しめる体験や趣味や関心を共有できる仲間との交流、さらには進路や将来について気軽に相談できるような居場所が重要であることがうかがえる結果に。

■夏休み明けの不安、トップは生活リズムと学習遅れ
「夏休み明けに、気になってしまいそうなこと」を聞いたところ、最も多かった回答は「生活リズムを戻せるかどうか」(54.3%)、続いて「勉強の遅れや成績の不安」(53.7%)。さらに、「周囲との比較」(31.7%)や「見た目の変化」(31.7%)も挙がり、他人との比較や自己イメージに関する不安が高校生にとってプレッシャーになっていることがうかがえる結果となった。

調査内容:夏休みの過ごし方と意識の実態ついて
調査機関:同社調査
調査対象:同社を利用している全国の高校生
有効回答:164人
調査期間:2025年6月1日~8月21日
調査方法:高校訪問でのアンケート調査
※同調査データは小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合あり。
<参考>
ライフマップ『夏休みの過ごし方と意識の実態』