黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に神奈川県・平塚市博物館の学芸員である塚田健が出演。天文学を志すことになった経緯について語った。
塚田健
黒木)今週のゲストは、宇宙や星のプロフェッショナル、神奈川県「平塚市博物館」学芸員の塚田健さんです。「月ってどんどん地球から離れているの?」というのはそうなのですか?
塚田)そうなのです。
黒木)なぜですか?
塚田)月は地球の周りを回っていますよね。回ると遠心力という力が働きますが、それは外に行こうとする力なのです。もちろん地球も引っ張ってはいるのですけれど、そのバランスで、だんだん遠ざかっているのです。いつかは止まるのですけれど。
黒木)止まるというと?
塚田)遠ざからなくなる。いまはまだ遠ざかっている最中ですね。
黒木)それは、もっと近くにあったものが、少しずつ離れているということですか?
塚田)そうです。簡単に言ってしまえば、バランスが取れるところまで遠ざかって止まる。
黒木)いまはバランスが取れていないと。
塚田)ない状態です。
黒木)そうなのですか。
塚田)1年間に3cmくらいですけれど。
黒木)3cmも離れているのですか。ということは、秋に見る中秋の名月も小さくなっていると。
塚田)本当に少しですけれどね。
黒木)どこかでは止まるだろうと。その計算はされているのですか?
塚田)だいたい数十億年はかかるだろうと言われています。
黒木)気が遠くなりますね。