ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(6月22日放送)にジャーナリストの有本香が出演。6月21日に東京地裁で公判のあった池袋暴走事故裁判について解説した。
【池袋暴走事故】被告人質問を終え、記者会見に臨む遺族の(左から)上原義教さんと松永拓也さん=2021年6月21日午後、東京・霞が関の司法記者クラブ 写真提供:産経新聞社
池袋暴走事故裁判~飯塚被告に対し遺族が直接質問
東京・池袋で2019年4月、母子2人が死亡、9人が重軽症を負った乗用車暴走事故で、自動車運転処罰法違反の罪に問われた旧通産省工業技術院の元院長・飯塚幸三被告の公判が6月21日に東京地裁であり、被害者遺族による被告人質問が行われた。以下は、妻と娘を亡くした松永拓也さんが公判後に開いた会見の模様。
松永拓也さん)私は加害者を心から軽蔑します。これだけの証拠を突きつけられても、そして私から直接質問を受けても、やはり自分は悪くないのだと、変えることができない。人として信じられない人だなと。飯塚被告は「遺族の怒りは十分理解している」と述べながらも、「過失はなかった」と繰り返した。
トヨタ自動車「調査協力の結果、車両に異常や技術的な問題は認められなかった」
飯田)被害者参加制度を利用し、審理に参加している遺族による被告人質問が行われたということです。
有本)飯塚被告は一貫して無罪を主張しているとのことですが、証拠的にはブレーキを踏んでいないという状況ですよね?
飯田)飯塚被告が運転していたプリウスですが、生産していたトヨタ自動車も……。
有本)21日にコメントを出しましたよね。
飯田)裁判のなかで本件の車両に技術的な欠陥があると主張されていますが、と。
有本)これは最初から主張していますよね。
飯田)「当局要請に基づく調査協力の結果、車両に異常や技術的な問題は認められなかった」ということです。いまの車はコンピューター制御ですからね。
有本)そうですね。
飯田)自動運転のようなものがついているものではありません。
車両のコンピューターにもブレーキを踏んだという記録はない
有本)被害者の方の怒りや悲しみを私たちは十分に理解するのですが、証拠に基づく形で裁判の結果が導かれるということを祈るしかありません。
飯田)そうですよね。これが「踏んだ、踏まなかった」というような話になって行ったら。
有本)そのような話になってしまうとね。
飯田)踏んだのかどうかということについては、車両のコンピューターの記録には残っていて、踏んでいないだろうと。
有本)踏んでいないだろうということですよね。
高齢者の自動車運転について今後どうするのか
有本)この事故があってから、高齢者の運転について、いろいろな問題提起がされています。しかし、実際に高齢者の事故率が高いということは、見方としてはあまり正しくないのだという説もあります。もちろん、高齢で運転される方の割合は増えています。昔は若い人の方が圧倒的に多かったのですが。
飯田)いまは人口構成全体がそうなっています。
有本)高齢化していますからね。
飯田)交通インフラ全体や都市計画全体において。
有本)そうですね。そのようなことも考えて行かなければいけませんね。繰り返しになりますが、自動運転のシステムは進化しています。そのことにも期待しつつ、「今回のような事故の再発をどのように抑えて行くのか」ということのきっかけにしなければいけないと思います。
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