ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(10月14日放送)にジャーナリストの鈴木哲夫が出演。政府の経済対策について、また、「コロナ難民」への対策について解説した。
電話で話す、いのちの電話の女性相談員=2021年2月2日、東京都内 写真提供:時事通信
政府の経済対策、ワクチン開発基金などに投資へ
岸田総理大臣が取りまとめを指示した経済対策のうち、科学技術・イノベーション分野の具体的な内容が10月13日に明らかになった。将来の感染症流行に備え、ワクチンの研究開発や新薬開発のベンチャー企業を支援する「ワクチン基金」を、5000億円を投じて設立。また、日本を科学技術立国にするための「大学ファンド」の資金規模拡充に6000億円を充てるとしている。
飯田)2兆3000億円規模で見積もっているということですが。
鈴木)科学技術・イノベーションについては、誰が総理になっても進めなければいけない。むしろいままでは遅かったし、予算的にも少なかったくらいです。
ワクチンを前に進めた菅前総理の功績
鈴木)日本はどうしてもワクチンに対して国民の感覚の慎重さもあったし、政治行政側もあまりお金をかけなかった。でも、コロナ禍をきっかけにワクチンが前に進んでいるわけです。
「コロナ難民」を救うべき ~自主廃業した経営者や職を失った非正規社員への支援
鈴木)私がもう1つ、岸田政権に絶対にお願いしたいことがあります。「コロナ難民」という言葉を使っているのですが、コロナに関しては緩和を含めて明るい兆しが見え始め、前に進み始めています。これはもちろんいいことで、そうなって行かなければいけない。
飯田)むしろ、倒産まで負債が膨らむ前に、「まだ手元にお金が残っていれば精算もできる」という人の方が多い。
鈴木)そういう人は夢を諦めて、人生を諦めたわけです。そういう人たちがたくさんいる。若い人たちのなかには、大学も辞めてしまった人がいる。
飯田)そうですね。
鈴木)こういう被害を被った人たちを、私は「コロナ難民」と言っています。この人たちを決して置き去りにしないで欲しいのです。
飯田)政府から無利子・無担保での融資も、いろいろ出て来ているけれど、その返済期限が来る。
鈴木)「10万円を給付しましょう」だけではない気がします。私は、「コロナ難民」に対しての手厚い支援も、政府の重要な役目だと思います。
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