辛坊治郎が3月9日(木)、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』に出演。韓国政府が決めた「元徴用工」訴訟解決策の「第三者弁済」について言及、日韓間で行われたであろう水面下の交渉について語った。

「元徴用工」第三者弁済 「『勝手に肩代わりするなよ』と言わぬ...の画像はこちら >>

<日韓、徴用工解決策で合意>  朴振外相=2023(令和5)年3月6日、韓国・ソウルの韓国外務省(ロイター=共同)

韓国政府は6日、「元徴用工」訴訟問題の解決策として、韓国民法の「第三者弁済」を適用し、政府傘下の財団が被告となった日本企業の賠償を肩代わりする案を発表した。

この「第三者弁済」について辛坊は、「勝手に肩代わりするなよ」という難しいポイントがあると言及。「“払わなくて済むから”という話じゃない。訴えられて金を払う筋合いがないのに、勝手に払うなよというのがある」と述べ、「第三者が金を払うためには、当事者が納得しないと払っちゃいけない」と解説。韓国の民法における「第三者弁済」は、債務者の意思に反して行えないとされる点について語った。

さらに、「日本企業は“俺、金払う筋合いじゃない。財団が勝手に金払うなよ”という抗弁もできなくはないが、これに関しては抗弁しないと水面下で詰めたんだと思う」と推測。「財団が肩代わりして払うことには異を唱えないと……。財団にお金を入れることはしないけれども、『代わりに賠償するなよ』という文句もつけないよ……ここがものすごく大切なところ」と指摘した。

韓国の財団が肩代わりした賠償金を、のちに日本企業に請求する「求償権」の放棄が明確にされていない点については、政権交代で覆される可能性があるとして「将来の火種は残ったままという不安定さはある」と述べた。

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