キャスターの辛坊治郎が8月14日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。ブラジル北部のアマゾン地域で水銀による健康被害が確認されていることを巡り、「政治に端を発した出来事だ。

水俣病を経験した日本には危険を伝える責務がある」と指摘した。

アマゾン地域で水銀による健康被害 「政治が発端に。水俣病経験...の画像はこちら >>

金採掘に伴って放出される水銀の環境中での循環(アマゾンの例) ~環境省 水俣病情報センターHPよりhttp://nimd.env.go.jp/archives/minamata_disease_in_depth/mercury_pollution_in_the_world/

ブラジル北部のアマゾン地域で取れた食用の魚の2割以上から安全基準を超える濃度の水銀が検出されたことが11日までに分かった。深刻な健康被害が確認されている地域もあり、専門家は「水俣病が強く疑われる」と懸念を示している。

辛坊)なぜ、アマゾン地域で水銀による健康被害が出ているかというと、ブラジルの前政権がアマゾン地域の開発にすごく熱心で、熱帯雨林を切り開き、金の採掘を推進してきたからです。この金の採掘に水銀がどんどん使われ、空気中に蒸発した水銀が熱帯雨林に吸収され、食物連鎖によって魚にも蓄積されて、その魚を食べた現地の人に健康被害が出ているのです。

要するに、政治に端を発した極めて構造的な出来事といえます。

同じようなことは全世界で起きてもおかしくはありません。水銀による公害である水俣病を経験している日本には、水銀がどのくらい危ないかを伝えていく責務があります。

radikoのタイムフリーを聴く:https://radiko.jp/share/?sid=LFR&t=20230814154929