あなたの朝がいつもイイ朝でありますようにニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。3月26日放送分のテーマは「漬物の歴史」です。

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昔は冬に採れる野菜がなかったため、その前に収穫しておいた野菜を保存しておく必要がありました。その保存法として生み出されたのが「塩漬け」です。冬でも野菜が食べられるだけでなく、乳酸菌の発酵によって美味しくなることもわかりました。

野菜の塩漬けに関しては、日本だと8世紀の奈良時代に「ウリの塩漬け」があったという記録が残されています。「どぶろく」の樽の底にたまった部分に、ウリを漬け込んで発酵させていたようです。

ちなみに「奈良漬」は、ウリを「酒粕」に漬け込んで発酵させたもので、「日本最古の漬物」と考えられています。

10世紀ごろの平安時代にはワラビ、フキ、ナス、ショウガなど、さまざまな種類の漬物がつくられていました。なかには「たくあんの原型」とされる漬物もあり、現在もつくられている漬物の多くが、既にこの時代に完成していたようです。

その後、時代とともに数多くの漬物が誕生しました。現在では全国各地にご当地の漬物があり、600種類を超えると言われています。