こうしたライフイベント費はいつ、どのように使うのが正解なのか。経済ジャーナリストでAll Aboutマネーガイドの酒井富士子さんに教えてもらいました。
■大きな出費は「65歳まで」に済ませる
老後の生活が始まると、日々の生活費とは別に、まとまったお金が出ていくタイミングがやってきます。
結婚や出産などのようなライフイベントではありませんが、代表的なのが、自宅のリフォームや、夫婦での海外旅行、車の買い替え費用などです。
これらを計画している場合、トータルで1000万円程度をざっくりと読んでおくことをおすすめします。
もちろん、ご家庭によって必要な額は異なりますが、ここからが大切なポイントで、こうした大きな出費は、一定の収入がある65歳までにある程度済ませておくことが大切です。
まだ収入があるうちに、思い残すことなく済ませておけば、その後の老後生活の安心感がまったく違ってきますよ。
■罪悪感なく、お金を使うには?
「老後資金が減るのが怖くて、趣味や旅行にお金を使えない」と過度に生活を切り詰める人もいますが、気力も体力もある65歳から75歳までの10年間は、やりたいことに資金を回せる、まさに人生の「黄金期」です。この時期に我慢ばかりして過ごしてしまうのは、とてももったいないことです。
だからこそ、ライフイベント費は「使ってはいけない貯金(生活費や医療費・介護費の予算など)」とは完全に切り離し、あらかじめ別枠でとっておく必要があります。
「これは65歳までに使うリフォームと車の予算」「これは夫婦で楽しむ旅行の予算」と最初から目的と時期を決めておけば、通帳の数字が減ることに怯える必要はありません。
守るべき生活費や将来の資金は別に確保されているのですから、現役時代に頑張って貯めてきたお金を、ぜひ罪悪感なしに思いきり楽しんで使ってくださいね。
文:酒井 富士子(経済ジャーナリスト)
「日経ウーマン」「日経マネー」副編集長歴任後、リクルートに転職し、定年あるじゃん、あるじゃん投資BOOK等の立ち上げ・編集に関わる。2006年にお金専門の制作プロダクション「回遊舎」を創業。「ポイ活」の専門家としても情報発信を行う。
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