■ゆうちょ銀行の通常貯金は年0.4%、100万円の利息は約4000円
ゆうちょ銀行の通常貯金の金利は、2026年10月17日時点で年0.4%です。100万円を1年間預けた場合、税引前の利息は約4000円、税引後では約3187円となります。


一方、あおぞら銀行の「円普通預金(BANK支店)」は、2026年10月1日時点で100万円以下の預金残高に年1.2%の金利を適用しています。同じ100万円を1年間預けると、税引前の利息は約1万2000円、税引後では約9562円です。
ゆうちょの通常貯金に100万円で年間利息4000円!あおぞら銀行の普通預金なら1万2000円
※図版は筆者作成

両行の年間利息の差は税引前で約8000円、税引後では約6375円となります。どちらも普通預金に相当する商品で、定期預金のように満期まで資金を預ける必要はありません。

なお、利息は金利と残高が1年間変わらない場合の概算です。両行とも預金保険制度の対象で、一般預金などは1金融機関につき預金者1人当たり元本1000万円までと、その利息などが保護されます。

■ゆうちょ銀行は11月9日から年0.5%に引き上げ
ゆうちょ銀行は、2026年11月9日から通常貯金の金利を年0.4%から年0.5%へ引き上げると発表しています。

改定後の金利が1年間続いた場合、100万円の年間利息は税引前で約5000円となり、従来より約1000円増える計算です。あおぞら銀行の年1.2%が維持されれば、年間利息の差は約7000円となります。

また、ゆうちょ銀行は定期性貯金についても金利の引き上げを予定しています。対象商品や改定後の金利、適用開始日は確定次第公表するとしており、通常貯金と定期貯金の金利差にも注目したいところです。

■あおぞら銀行の年1.2%は100万円まで、超える部分は年0.75%に
あおぞら銀行の円普通預金(BANK支店)は、100万円以下の部分に年1.2%、100万円を超える部分には年0.75%の金利が適用されます。


例えば300万円を預けた場合、年間利息は100万円分の1万2000円と、残る200万円分の1万5000円を合わせた約2万7000円です。ゆうちょ銀行の通常貯金なら現行金利で約1万2000円となり、差額は約1万5000円です。

ただし、預金の使い勝手にも違いがあります。ゆうちょ銀行は全国の郵便局やATMを利用でき、公共料金の自動払込み、給与や年金の受け取りにも対応しています。一方、あおぞら銀行のBANKはスマートフォンを中心としたサービスです。

金利だけでなく、日常的な入出金や口座管理のしやすさも考慮する必要があります。ゆうちょ銀行の通常貯金に置いたままにするか、定期貯金や他の金融機関を活用するか、金利改定を機に預け先を見直してみてはいかがでしょうか。

文:田代 昌之(金融文筆家)
新光証券(現みずほ証券)やシティバンクなどを経て金融情報会社に入社。アナリスト業務やコンプライアンス業務、グループの暗号資産交換業者や証券会社の取締役に従事し、2024年よりフリー。ラジオNIKKEIでパーソナリティを務めている。
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