まずはゲストの”Aooo”(アウー)が、初ライブを展開した。
そしてAwkmiuは、どこか期待を煽るようなミステリアスなサウンドと共に登場。8月23日にリリースしたEP『アロー』収録曲や、公式YouTubeチャンネルでMVを公開している「どくどく」「avalanche」を中心に、全10曲を演奏。確かな演奏力と胸に浸みる歌声で観客を圧倒した。
ライブは、EP『アロー』のラストに収録された、アッパーなビートとファルセットのボーカルが心地良い「dice」で幕を開けた。観客一人ひとりと目を合わせるように、客席を見渡したボーカルのシキ。続き「color」では、スケールの大きなリズムに合わせて観客が手を挙げて前後に揺らし、シキはその様子を見てうれしそうにうなずいた。
「来てくださった皆さん、ありがとうございます。ゲストのAoooさん、初ライブを目撃できて光栄です。初めて観る方が多いと思いますが、最後まで楽しんで行ってください」(シキ)
ソリッドで疾走感溢れるサウンドから、スケールの大きなサビへと開けて行く様子が爽快な「avalanche」。Akiが奏でる美しいピアノをブリッジに、関根米哉が叩き出す変則的なビートが生み出す、混沌としたサウンドの先に、光を感じさせる「Masquerade」へと繫ぐ。
「いろんなことを諦めたり忘れたりしなきゃいけない時があるけど、この箱(ライブハウス)の中にはいつだって変わらない光があって、それをあなたに信じてもらえるようにライブをやっています。今日のこのライブがあなたのその胸の中で、いつまでもあなたを生かすような強い光を宿せるように強く願っています」(シキ)
リズミカルなピアノに合わせて会場にクラップが広がった「灯火」。シキは台の上から客席に向けて、真っ直ぐ力強い視線を投げかける。観客は光を摑むように、ステージに手を伸ばした。ノンストップで本編ラストの「Mr.Crier」に突入すると、手を揺らして一つになった会場。
「この箱(ライブハウス)の中では、音楽はあなたへ贈り物だと思っていて。そこには好きな曲もそうでもない曲もあって良くて、差し出す側と受け取る側が同じ場所にいるんだということを大事にしたかったので、”Gift Shop”と付けました」と、ライブのタイトルを説明したシキ。11月に大阪と東京で初のツアー「Awkmiu presents LIVE TOUR ”Whats in the box?”」を開催することも発表し、「ツアーのタイトルは”その箱の中には何がありますか?”という意味。今日、ここであなたが受け取ったギフトは何だったのか、その時にまたお互い確かめ合いたいましょう」と、11月の再会を約束した。
アンコールでは、TVアニメ『ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~』エンディングテーマ「アロー」と、YouTubeでMVを公開している「どくどく」を披露した。
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