若者の間で大きな人気を博する動画特化型SNS・TikTok。その中で一大ジャンルとして確立されているのが「#ダンス」動画だ。


投稿者自らが楽曲をチョイスし、それに合わせて振り付けを披露する「#ダンス」動画。その中にはアニメソングを使用し、オープニング映像の振り付けを模したものも多く投稿されている。特に投稿が目立つのは、今年1月放送開始となった冬アニメのオープニング映像を模した動画だ。

今回はその中から特に人気を集めるふたつの振り付けについて解説していこうと思う。本記事を参考に、皆さんも動画を投稿してみてはいかがだろうか?

■中毒性に注意!? マッシュルらしさも全開なおしゃれOP
まず紹介するのはアニメ『マッシュル-MASHLE-』第2期「神覚者候補選抜試験編」のオープニングとして使用された「Bling-Bang-Bang-Born」の振り付けだ。

『週刊少年ジャンプ』にて連載されていた甲本一による同名コミックをアニメ化した本作。誰しもが魔法を使用でき、その能力の高さが人の評価に直結する魔法界を舞台に、魔法が使えない主人公マッシュ・バーンデッドが、己の筋力を頼り目の前の壁を乗り越えていく物語となっている。

本作のオープニング「Bling-Bang-Bang-Born」を担当するのはR-指定とDJ松永からなるヒップホップユニット・Creepy Nuts(クリーピーナッツ)。本楽曲はDJ松永のサンプリングセンスが光るトラックに、変幻自在なR-指定のラップが乗るダンサブルなナンバーに仕上がっている。

イエローを基調に、洗練された色彩構成で描かれる本オープニング映像。制作したのは2023年に放送されたスペシャルアニメ『Fate/strange Fake -Whispers of Dawn-』の監督としても知られる榎戸駿だ。
中でもTikTokで話題となっているのはサビ「Bling-bang-bang,bling-bang-bang,bling-bang-bang-born」の部分の振り付け。
胸の前で腕を左右に振りながら膝を曲げ伸ばしする振り付けは「BBBBダンス」と命名され、投稿が相次いでいる。本振り付けを『マッシュル-MASHLE-』キャストが披露した動画も公開されているのでチェックしてほしい。

■走る!踊る! 青春の“エモさ”が詰め込まれた1曲
続いて紹介するのは『僕の心のヤバイやつ』第2期のオープニングとして使用された「僕は…」の振り付け。

『週刊少年チャンピオン』にて連載中の同名コミックをアニメ化した本作。根暗で他人との交流を好まず、休み時間は主に図書室で過ごす主人公・市川京太郎と、雑誌のモデルとしても活躍する社交的な同級生・山田杏奈。正反対なふたりの甘酸っぱい恋物語を描いたのが本作だ。

オープニングとして使用されるのは「悲しみをたべて育つバンド。」をキャッチコピーに活動する3人組バンド・あたらよが歌う「僕は…」。ボーカル・ひとみによる明るくもどこか切なげな歌声と、“君”に恋心を募らせていく“僕”の気持ちを歌う歌詞がとてもマッチした楽曲となっている。移り変わる色調の明暗と、花びらを使った演出が印象的な本映像は、絵コンテ・演出を『進撃の巨人』や『甲鉄城のカバネリ』の監督としても知られる荒木哲郎が手がけている。

振り付けが披露されるのはオープニング映像におけるサビの後半部分だ。体育館で市川と山田がアイドル風のダンスを披露すると、ラストにはふたりが頭上で人差し指を合わせ全身でハートマークをつくる。ダンスに加えてこのポーズもキュートなのでチェックしてもらいたい。
You Tubeでは堀江瞬、羊宮妃那、朝井彩加、潘めぐみらキャストによる踊ってみた動画も公開中。かわいく踊る4人に注目だ。

(C)甲本 一/集英社・マッシュル製作委員会
(C)桜井のりお(秋田書店)/僕ヤバ製作委員会
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