その状況をうまく活用したのが、5月24日に放送されたEpisode08「秋風と麦わら帽子」でした。
自分がかけた「テストのない世界になれ」の改変魔法が誰かによって「テストばかりをする世界」に書き換えられ、その世界にさらに魔法をかけて世界改変する……。「その発想はなかった」と思わせてくれるユニークなエピソードは、戦わず、ダークな展開もない昭和の王道魔法少女だからこそ作れたお話しだったのではないでしょうか。
そこで本稿では、本作の持ち味を発揮したEpisode08「秋風と麦わら帽子」をリアルタイムで見守った視聴者の反応を、Xにポストされた投稿を中心にピックアップしたいと思います。
※以下の本文にて、本テーマの特性上、作品未視聴の方にとっては“ネタバレ”に触れる記述を含みます。読み進める際はご注意下さい。
◆あー、もうめちゃくちゃだよ!
夏休みも終わり、明日からは新学期。野々山 風(ののやま ふう)はひとまず宿題は終えたものの、すぐにテストがあることを思い出して気がめいります。前回と前々回が事故物件を扱った本格ホラー回だったこともあり、視聴者は「はじまた。今回は平和な回だろうか」とやや疑心暗鬼。本来なら「いや、まさか」と思うところですが、結果的にホラー回になることは、この時誰も予想していませんでした。
夏休み明けの定番エピソードと言えば、やはり宿題をしておらず焦るパターンが鉄板なのですが、そこはちゃんとしているのが『ルルットリリィ』。
しかしこのままで終わらせないのが風です。宿題、アイドル、テストと目まぐるしい日々にうんざりした彼女は、またもや軽々しく「テストのない世界になーれ!」と魔法を使ってしまいました。そのせいで翌日、登校すると、テストはもちろんのこと授業もない世界になってしまいます。
この状況に視聴者は「お前またそうやって考えなしに魔法をっ!」「まーたそうやって魔法を使う」「この雑に魔法使っちゃう感じが好き」と続々ポストしつつ、「のび太みたいな思考になってきたな」「のび太並みの使い方」「常識改変できる魔法とかハンパないな。もしもボックスのエピソードみたいになってきたぞ」とワクワクします。
一方、「授業をしない世界」に違和感を抱いたのが風の姉「野々山 流(ののやま るい)」でした。彼女もまた魔法少女だったこともあり、周囲の生徒たちが「これが普通」「むしろ流のほうが変!」と遊ぶ中、「また魔法の国の人のイタズラなのかな?」と考えました。そして「あるべき姿に戻って!」と魔法を上書きしてしまいます。
先週放送した合宿エピソードの後編では、怪現象を起こしていたのが魔法の世界の住人だったことが明かされましたが、それは以降の物語を動かすための大きな伏線であったことがここで明かされます。なにしろ魔法を使うのが自分だけではないことはいずれ分かること。
視聴者もその点に気付き、「なるほど。夏の事件があるから、疑惑がリリィではなく魔法の国の住人に行くのか。これは上手い」と膝を打ちます。そして「学校は勉強する場所なのに……」と考える流に対しても「お姉ちゃんが常識人過ぎて安心する」「お姉ちゃんまじめっ!」と胸をなでおろしていました。
しかし『ルルットリリィ』における魔法は、心の底から強く願わないと不完全な形で実現する厄介な代物でもあります。実際、風の魔法は「テストがない世界」どころか「勉強しない世界」になってしまいました。流の魔法もそのせいで、あらゆる場面でテストをさせられる世界に改変されてしまいます。
おみくじの中身がテスト問題になっていたり、駄菓子屋の店主に「問題に答えて!」と迫られたり……。周囲の子供たちも一転してテストに夢中で取り組んでいました。
すると魔法が解けたと思った風が再び魔法をかけ、さらにそれを流が打ち消すという悪循環に。この展開に視聴者も「姉妹で争いが生じてる(笑)」「さらにややこしいことになりそう」「魔法合戦だ」と盛り上がります。
そんな中、リリィに変身した風のもとへ、冒頭で番組収録をオファーした取材クルーが! どうやら流の「魔法の邪魔をやめさせて!」という魔法が効き、元凶であるリリィ(風)が魔法以外のことに対処を迫られるよう作用したようでした。
さらにそのクルーから助けるため、偶然(?)通りかかった幼なじみ「瀬尾翔太(せお しょうた)」とその親友「角谷久士(かどや ひさし)」がリリィを逃がすことに。幼なじみとの関係は「ぴえろ魔法少女シリーズ」の定番であり、視聴者も「ここで来たか!」と言わんばかりに「おお! シリーズ伝統の幼馴染との絡み!!」と盛り上がっていました。
その後は、変装用の麦わら帽子を翔太からプレゼントされ、2人に直筆のサインを書くシーンも。翔太には手のひらに、久士は頬に直接マジックで書いてもらうという独特のスタイルに、視聴者からも「手に書くのか(笑)」「お前は顔かよ(笑)」とツッコミが入ります。
そして最後は魔法で“夏のヒマワリ畑”を出現させ、かつて姉と遊んだ場所で、姉とともに作った唄を口ずさみながら、風は過ぎ行く夏を惜しむのでした。
魔法を変身だけに使用せず、事件を起こして物語を転がす手法は本作ならでは。「もしもボックスみたい」というツッコミが入るのも納得のユニークなお話になったのではないでしょうか。
さて来週は何が起こるのか? 次回放送は5月31日(日)の第9話「すっきりしない土曜日」です。
◆◆◆『魔法の姉妹ルルットリリィ』放送情報◆◆◆
【ON AIR】
地上波 4月5日(日)より分割2クールにてTVアニメ放送中
TOKYO MX:4月5日より毎週日曜22時30分~
ABCテレビ:4月5日より毎週日曜24時40分~
テレビ愛知:4月5日より毎週日曜25時20分~
BS日テレ:4月6日より毎週月曜24時30分~
AT-X:4月9日より毎週木曜20時30分~
※放送時間は変更になる可能性があります。
配信(見放題)2026年4月5日(日)より毎週日曜 23:00~順次配信中
アニメ放題、ABEMA、FOD、J:com STREAM、TELASA、dアニメストア、DMM TV、バンダイチャンネル、Prime Video、milplus見放題パックプライム、U-NEXT、
配信(都度課金)2026年4月5日(日)より毎週日曜 23:00~順次配信中
J:com STREAM、TELASA、ニコニコチャンネル、バンダイチャンネル、Prime Video、milplu
配信(見逃し無料)2026年4月5日(日)より毎週日曜 23:00~配信中
ABEMA、TVer、ニコニコ生放送
【STAFF】
原作:スタジオぴえろ・バンダイナムコフィルムワークス、監督・キャラクター原案:道解慎太郎、副監督:増原光幸、シリーズ構成・脚本:柿原優子、キャラクターデザイン:鳥井なみこ・錦 寛乃・袖山麻美、魔法キャラクターデザイン:山田起生、プロップデザイン:富田美文、アートディレクション:越阪部ワタル、メインアニメーター:福地和浩、美術監督:前田有紀、美術設定:伊藤 瞳、色彩設計:合田沙織、CGディレクター:神谷貴浩、撮影監督:今泉秀樹、編集:重村建吾、音響監督:大寺文彦、音響効果:古谷友二、音響制作:神南スタジオ、音楽:ha-j、音楽制作:バンダイナムコミュージックライブ、オープニング主題歌:「Bubee」ILLIT、エンディング主題歌:「Calling」ルルットリリィ[こんぺとリリィ(CV.橘 めい)、ましゅールル(CV.小鹿なお)]、アニメーション制作:スタジオぴえろ、製作:ルルットリリィ製作委員会
【CAST】
野々山 風&こんぺとリリィ:橘 めい、野々山 流&ましゅールル:小鹿なお、うぐいす:七海ひろき、あずき:茅野愛衣、神立塔子:和泉風花、青園せな:廣原ふう、ミーター:八乙女 光、瀬尾翔太:天崎滉平(崎は「たつさき」)、角谷久士:橘 龍丸、神立矢須王:杉田智和、野々山桂一:笠間 淳、野々山 汐:大原めぐみ、日の浦茉莉:遠藤 綾
(C)ぴえろ・ルルットリリィ製作委員会
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