
これって一体どういうこと!? 原作ファンもこの展開には心底驚いたのではないだろうか。
3月14日放送の月9ドラマ「ミステリと言う勿れ」(フジテレビ系)では、主人公の久能整(菅田将暉)が謎の女性・ライカ(門脇麦)と初詣を楽しむ様子が描かれた。
神社ではパトロール中の新米刑事・風呂光聖子(伊藤沙莉)が二人を見つけ、ほのかな嫉妬心を燃やす場面も。これはドラマ版のオリジナルシーンで、視聴者のほうも本作の≪恋愛要素ブッコミ≫にはすっかり慣れっことなっており、≪はいはい、いつものアレね≫と生温かい笑顔でスルーしていたことだろう。
「焼肉店でライカは、父親が亡くなったのは“炎の天使”に頼んだからだと明かしました。このエピソード自体は原作通りですが、原作ではドラマの第6話で描かれた『天使の放火事件』の際にライカから明かされているという違いが。このほかにも原作マンガとドラマ版ではエピソードの登場順が入れ替わっているケースも見受けられます」(女性誌ライター)
本ドラマの制作陣は原作マンガを描いた田村由美氏と入念な打ち合わせをしているとのことで、原作の再現性はピカイチ。時には台詞が一言一句まるごと再現されていることもあり、制作陣の原作愛が伝わってくるというものだ。

ところが今回、原作には描かれていない要素が第10話にて整の口から語られたという。しかもそれは、原作マンガの読者もずっと気にしていることだというのだ。
「ライカが手首の傷について語った際、整はいつも首に巻いているマフラーを外し、胸の傷跡を見せました。それはどうやら虐待の跡のようです。
それに加えて第10話ではライカが整に別れを告げていたが、これも原作ではまだ登場しないシーン。というか現時点では≪まだ登場しない≫なのか、それとも≪ドラマ版のオリジナル展開≫なのかも分からない状況だ。

ちなみに整の傷跡については、第1話の時点ですでに伏線が張られていた。第1話では整に大学生殺害の嫌疑が掛けられており、真犯人だったベテラン警部補に胸ぐらをつかまれた際に、胸元にある傷跡が1~2秒間だけアップで映し出されていたのである。
「この伏線も原作には存在せず、おそらくは原作者の田村氏による了解のもとに描かれたのではないでしょうか。ドラマ版はあと2話残っているはずですが、果たして最終回までに整の謎は明かされるのか。それとも伏線を残したままで続編や映画版に進むのか。映画版では原作にないオリジナルの展開になるとの報道もありましたが、もしかしたらその展開も田村氏の了承のもと、今から伏線を張っているのかもしれません」(前出・女性誌ライター)
まだ原作では描かれてなかった≪マフラーを外した整≫。その貴重な場面を今後のためにぜひ覚えておきたいところだ。