こんにちは、レースクイーンをしている荏崎ろあ(@roa_ezaki)です! 前回は、私の自己紹介とラリーメカニックをやらせていただくことになった顛末を紹介しました。今回は、私がメカとしてお手伝いするになったウェルパインモータースポーツさんが主催した「超初心者向けラリーメカニック講習会」についてお話します。


レースクイーンが挑むラリーメカニック講習会! 過酷な現場に耐...の画像はこちら >>
RQをしているときの荏崎ろあです

そもそもラリーメカニックって何するの?

 これまで一般車の整備しかやったことのない私は、「ラリーのメカニックって何やるんだろ……。私には難しくないかな?」なんてずっと思ってました。そんな私の気持ちを察してか、ウェルパインモータースポーツの松井監督が「さすがに何も教えずにラリー会場連れて行っても何もできないだろうから、簡単な講習会するね」と決まった講習会。最初は私1人かと思っていたら、Twitterで一般参加者も募っていたので、当日は6名(そのうち1名は小学生の男の子!)がウェルパインモータースポーツの群馬ファクトリーに集合して講習を受けることになりました。


レースクイーンが挑むラリーメカニック講習会! 過酷な現場に耐えられるか!?
朝早くから講習会が始まりました

 講師役としてウェルパインモータースポーツのチーフメカニックを務める早水雄一郎さんが指導してくれます。作業内容は超初心者向けということもあって、車両誘導、ジャッキアップ&ダウン、タイヤ交換、各部チェック&増し締め、オイル交換です。


レースクイーンが挑むラリーメカニック講習会! 過酷な現場に耐えられるか!?
ウェルパインモータースポーツの群馬ファクトリー

 このように書くとひとつひとつは基本的な作業で「トランスミッションを30分で降ろして」とか言われちゃうのかと心配していた私は少し安心しました。これら作業を各参加者さんたちで分担し、それぞれのパートを順番にこなします。


 パートとしてはフロントジャッキ担当、リヤジャッキ担当、右フロントタイヤ担当、左フロントタイヤ担当、右リヤタイヤ担当、左リヤタイヤ担当、と6名に分かれました。今回の講習会は参加者が多かったので、このように分担しましたが、ラリー本番ではメカニック担当者の数はもっと少ないそうなので、いくつかを兼任することになるみたいです。


レースクイーンが挑むラリーメカニック講習会! 過酷な現場に耐えられるか!?
こんな感じで役割分担をしています

まずはジャッキアップから始めよう

 そして実際に各パートの作業を体験します。まずはジャッキアップから。車両誘導でスロープにフロントタイヤが乗ったら、WRCの現場でも多く使用されているという、通称「WRCジャッキ」でジャッキアップ。今までピットでお仕事してたときは、レーンに車両を入庫してゴムパッドをジャッキポイント下に入れれば、後はリフトで車両を持ち上げることができていたので、フロアジャッキを使って手動で上げることは今回がほぼ初めてでした。


レースクイーンが挑むラリーメカニック講習会! 過酷な現場に耐えられるか!?
これがWRCジャッキ

 しかも、WRCジャッキはまったく使ったことのないタイプだったため、使い方もイチから教えてもらいました。そして使ってみると、私のパワーでも意外と車両を持ち上げることができました。車両がある程度上がると、フロントのジャッキアップポイントにウマをかけて降ろし、次はリヤを同じようにジャッキアップ。


 作業箇所は順番で分担したため、次に私はウマをかけてタイヤを外す作業をしました。ウマ自体は簡単にかけられるのですか、ジャッキアップする人に作業完了を1回1回伝えるため、個人作業ではなくて、本当にチームワークがラリーのメカニックには求められることがわかりました。


レースクイーンが挑むラリーメカニック講習会! 過酷な現場に耐えられるか!?
ウマをかけてジャッキ外します
レースクイーンが挑むラリーメカニック講習会! 過酷な現場に耐えられるか!?
早水メカニックのお話を真剣に聞きます

 クルマが前後ともウマに乗ると、次にタイヤ&ホイールを外すのですが、KTCさんの電動インパクトレンチを使うのは初めて。最初は不安でしたが、視覚的にも緩める方向と締める方向の切り替えスイッチが分かりやすかったので、直感的にも使いやすくタイヤホイールも簡単に外せました。


レースクイーンが挑むラリーメカニック講習会! 過酷な現場に耐えられるか!?
KTCの電動インパクトレンチ

 タイヤホイールを外したあとは、ホイールに歪みや割れがないか確認します。歪みや割れがあると操作性に悪影響があるし、パンクやスリップなどの車両トラブルにも繋がるため、このタイヤホイールを外した直後にチェックが求められるのです。


レースクイーンが挑むラリーメカニック講習会! 過酷な現場に耐えられるか!?
タイヤを外したり~
レースクイーンが挑むラリーメカニック講習会! 過酷な現場に耐えられるか!?
タイヤを付けたり~

レースクイーンがリアデフオイル交換にチャレンジ!

 最後に、実際のサービスではほぼ毎回やるというリヤデフオイルの交換もやらせていただききました。自分の愛車のデフオイルも交換したことないのに、先にGRヤリスで交換体験をするとは思いませんでしたが、見よう見まねで意外と簡単にできました。


レースクイーンが挑むラリーメカニック講習会! 過酷な現場に耐えられるか!?
レースクイーンが挑むラリーメカニック講習会! 過酷な現場に耐えられるか!?
初めてのデフオイル交換!

 使用するオイルは高級高性能と名高い「Moty's」さんのギアオイル。いつか私も入れてみたいです……。

GRヤリスはトランスファーとリヤデフのオイル容量がそれぞれ500ccしかなく、ラリー中は頻繁に交換するということなので、ここで体験できてよかったです。


レースクイーンが挑むラリーメカニック講習会! 過酷な現場に耐えられるか!?
Moty'sのギアオイル

モータースポーツはチーム競技!

 ラリーやレースに限らずモータースポーツでは自チームの順位のためだけでなく、車両に乗っているクルーやスタッフ、ほかのエントラントにも配慮した安全性が大切です。その安全性を維持させるのもメカニックの大事なお仕事だと思ったのですが、この体験を通して非常に重要な役割だと再確認しました。


 私自身インプレッサに乗っていながら、実のところラリーについては今までそこまで興味がありませんでした。しかし、この企画をきっかけにYouTubeなどで動画を観るようになりました。まだまだ初心者の私にメカニックができるか不安ではありますが、周りの皆さんが優しく教えてくださるので、ご期待に添えるように早く作業を覚えたいと思います。


レースクイーンが挑むラリーメカニック講習会! 過酷な現場に耐えられるか!?
ラリーもレースもチームスポーツなのです!

 とはいえ、6月11~12日の全日本ラリー群馬(モントレー 2022)では、実際のラリーを体感できることへの楽しみの方が大きいので、精一杯頑張りたいと思います。引き続き今後のレースクイーン兼メカニックとしての活動、応援よろしくお願いします。


 次は全日本ラリー群馬のレポートです。お楽しみに!


■関連サイト


編集部おすすめ