ドコモのキャリア通信設備を活用し、冗長性と高い保守性を低コストで実現する「ローカル5Gサービス TypeD」の提供を開始

ドコモグループの法人事業ブランド「ドコモビジネス」を展開するNTTコミュニケーションズ株式会社(以下 NTT Com)は、株式会社NTTドコモ(以下 ドコモ)のキャリア通信※1に用いられる設備(以下 キャリア通信設備)を活用し、冗長性と高い保守性を低コストで実現する「ローカル5G サービス TypeD」(以下 本サービス)のお申し込み受け付けを2025年3月25日より開始します。これにより、お客さまのローカル５G※2導入ハードルを下げ、より便利で快適な通信環境の構築に貢献します。1．背景 無線システムにおいてローカル5Gを活用すれば、無線回線の逼迫や干渉の影響を受けづらいといった通信の安定性において多大なメリットがあります。しかし、設備構築および保守環境の整備のコストや無線免許取得に関連する煩雑な対応が障壁となり商用環境への導入が進まず、ローカル5G市場の拡大は想定よりも遅れています。 このような課題に対応するためNTT Comは、2025年2月にドコモから提供開始された「ローカル5Gトータルサポート」※3を活用し、本サービスの提供を開始します。2．本サービスの特長 従来のローカル5Gサービスでは設備のほとんどをお客さまの拠点内に設置する必要がありましたが、本サービスではドコモのキャリア通信設備を活用しローカル5Gネットワークを構築します。画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/430601/img_430601_1.png＜図1 サービス提供の全体像と既存サービスとの構成比較＞これによるメリットは以下の通りです。(1)冗長性および高い保守性を低コストで実現 交換機やCU(データ処理部)、DU(無線信号処理部)、UPF(U-planeデータ処理装置)※4などの設備はドコモのキャリア通信設備と共用されており、キャリアレベルの冗長性を実現しています。無線周波数を冗長させたネットワーク構築も可能です。 また、ローカル５G設備の監視保守はドコモの作業者がキャリア通信設備と合わせて行うため、お客さまが専門の人員を用意する必要はありません。無線設備を専門で取り扱ってきたドコモの作業者が24時間365日体制で監視を行います。さらにドコモは全国各地に保守拠点を持っているので、全国への駆け付け保守が可能です。 画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/430601/img_430601_2.png＜図２ 全国のドコモ拠点から駆け付け保守＞(2)省スペースで構築可能 本サービスにおいてお客さまの敷地内に設置する設備はRU(無線装置)とアンテナのみで、従来よりも設置スペースを9割程度削減できます。また、ラックの設置や配線などの必要もなく、エリア構築をより柔軟に行うことができます。(3)クラウドやインターネット接続のコネクティビティを一体提供 本サービスは、NTT Comの「Arcstar Universal one(以下 UNO)※5、「Flexible Inter connect(以下 FIC)※6」と組み合わせて提供します。そのためお客さまのデータセンターにおつなぎすることはもちろん、ご要望に応じて各種クラウドサービスやインターネットへの接続を行うことも可能です。これら全体の構成検討から構築までをNTT Comが一括で行います。画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/430601/img_430601_3.png＜図3 コネクティビティ一体提供のイメージ＞(4)NTT Comによる免許取得 通常、ローカル5Gの利用には無線免許の取得や総務省への届け出が必要で、申請書類の作業対応などにも専門の人員が必要です。一方、本サービスにおける無線の免許人はNTT Comのため、お客さまが無線免許の取得や本サービスにかかる総務省への届け出の対応をする必要はありません。3．お申し込み受け付け開始日 2025年3月25日4．ご利用料金・お申し込み方法NTT Com営業担当までお問い合わせください5．今後の展開 お客さまのIoT利用を後押しするため、UNOやFICだけでなく「docomo MEC※7」や「docomo business RINK※8」などのネットワークサービスとの連携を進めます。また、本サービスと組み合わせて、ロボットの遠隔操作や高精細カメラによる映像伝送、AIを活用した画像認識などのソリューションのご提供を行います。 さらに、自社ソリューションと合わせて本サービスをエンドユーザーに提供したいお客さまへ向けた本サービスの卸提供についても検討を行っており、これによりさまざまな業界へローカル5Gの普及を進めていきます。 NTTドコモ、NTT Com、NTTコムウェアは、ドコモグループの法人事業を統合し、法人事業ブランド「ドコモビジネス」を展開しています。私たちは社会・産業DXのマーケットリーダーとして「つなごう。驚きを。幸せを。」をスローガンに、人と人をつなぎ、コミュニティをつなぎ、さまざまなビジネスをつなぐことで、新たな価値を生み出し、豊かな社会の実現をめざします。画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/430601/img_430601_4.pnghttps://www.ntt.com/business/lp/docomobusiness/db2024_sol.html※1：キャリア通信とは、携帯事業者によって提供される通信サービスです。※2：ローカル5Gとは、全国的にサービスを提供する携帯事業者とは異なり、主に建物内や敷地内での利活用について個別に免許される5Gシステムです。※3：「ローカル5Gトータルサポート」とは、ドコモのネットワーク設備を活用したローカル5G通信事業を営む企業向けに、ローカル5Gのインフラ提供と運用を支援するサービスです。本サービスはドコモが提供元ですが、代理人として保有する契約締結権限、および包括的な業務受託にもとづきNTT Comが販売しています。詳細は以下をご確認ください。NTT Com「『ローカル5Gトータルサポート』の提供を開始」(2025年2月28日)https://www.ntt.com/about-us/press-releases/news/article/2025/0228.html※4：UPF(U-planeデータ処理装置)とは、U-Plane(通信でやり取りされるデータのうちユーザーデータ部分)を処理する装置のことです。※5：「Arcstar Universal one」とは、NTTコミュニケーションズがもつ高品質・高信頼なVPNサービスです。お客さまのご利用用途に合わせて、閉域網やインターネットへの接続、セキュリティ対策などをワンストップでサポートします。※6：「Flexible Inter connect」とは、お客さま拠点とお客さまが利用されているさまざまなクラウドサービスやデータセンターなどの間を閉域でセキュアに接続するインターコネクトサービスです。※7：「docomo MEC」とは、5Gの可能性を広げる、国内初の「MEC」サービスです。ドコモネットワーク内での通信により高セキュリティな環境を提供し、お客さまの近くにサーバーを置くことで、スムーズな通信を実現します。※8：「docomo business RINK」とは、インターネットやVPN、モバイルアクセスやリモートアクセスなど、ご利用拠点に合わせたネットワークを、クラウド型のセキュリティ機能と一体提供します。【関連リンク】・「ローカル5Gサービス TypeD」特設ページ https://www.ntt.com/business/services/local5g/lp/typed.html