リアルグローブ、アジア航測と共同でPLATEAU 3D都市モデル作成のデータ・カバレッジ拡大へ (2025年4月23日)

株式会社リアルグローブ（本社：東京都千代田区、代表取締役社長：大畑 貴弘、以下 リアルグローブ）は、アジア航測株式会社（本社：東京都新宿区、代表取締役社長：畠山 仁、以下 アジア航測）と共同で開発を進める「3D都市モデル自動作成ツール開発」について、実用性検証を目的としたクローズドβテストを開始するため、本日より参加ユーザの募集を[https://forms.gle/FA1qoFntrqATWw2g9]にて開始することを発表します。本ツールは、国土交通省Project PLATEAU等で求められる3D都市モデル作成における生産性向上により、3D都市モデルのデータ・カバレッジを拡大し、まちづくりのデジタル・トランスフォーメーションの推進に貢献することを目指します。都市のデジタルツイン構築が進む中、PLATEAUをはじめとする3D都市モデルの作成・更新は不可欠となりつつありますが、そのプロセスには依然として多くの手作業が介在し、業界全体の大きな課題となっています。特に、複雑なCityGML形式の取り扱いや、建築物LOD2の詳細モデリング、テクスチャ貼付といった手作業による工程は、効率化が強く求められています。リアルグローブとアジア航測は、この現状を打破すべく、リアルグローブが持つ最先端のソフトウェア開発力・AI技術と、アジア航測が長年培ってきた地理空間情報計測・処理に関する高度な技術と実務ノウハウを結集させました。特にアジア航測は、Project PLATEAU発足当初からデータの仕様検討やユースケース開発に深く関与し、全国各地での3D都市モデル作成においても豊富な実績を有しています。本ツールは、建築物LOD0（外形線）/建築物LOD1（高さ付与）/建築物LOD2（屋根形状・テクスチャ自動生成）、道路LOD1（構造点抽出）/道路LOD2（歩道等抽出）、MMSデータからの都市設備LOD2抽出など、データ作成における特にボトルネックとなりやすい工程をターゲットに、自動化・効率化を実現します。画像 : https://newscast.jp/attachments/zxzVCl99zdFoQmYdKNpD.pngβ版サービス画面イメージ本ツールは、利用環境に応じて選択可能なクラウド版とデスクトップ版の双方を提供予定です。今回のβテストを通じて、それぞれの利用環境における有効性を検証します。さらに、生成データは汎用的な中間ファイル形式（Shapefile、 OBJ等）で出力されるため、各社の既存ワークフローへのスムーズな統合が可能です。これにより、データ作成のリードタイム短縮とコスト削減を可能にし、3D都市モデル利活用の裾野を広げます。クローズドβテストについて今回のクローズドβテストでは、実際の業務環境やテスト環境等で本ツールをご試用いただき、その効果や改善点について貴重なフィードバックをいただくことを目的としています。β版ユーザは、本ツールをいち早く業務で検証できるだけでなく、開発プロセスへのフィードバックを通じて、自社のニーズに合ったツールへと進化させる機会を得られます。 初期段階（4月～6月）はアジア航測を含む数社の協力企業様と緊密に連携し、ツールの動作確認・有効性検証を行います。7月以降は、ご応募いただいた企業様の中から順次対象を拡大し、多様なユースケースでの検証を進めてまいります。測量、建設コンサルティング、GIS関連事業等で、3D都市モデル作成の効率化に意欲的に取り組まれている企業の皆様からのご応募を心よりお待ちしております。皆様からのフィードバックは、製品版リリースに向けた最終的なブラッシュアップに不可欠なものとなります。応募方法クローズドβテストへの参加をご希望される企業様は、以下の応募フォームよりお申し込みください。ご協力いただける企業様の枠には限りがございますので、ご関心をお持ちの場合はお早めにご検討・ご応募いただけますと幸いです。URL：https://forms.gle/FA1qoFntrqATWw2g9※応募多数の場合は、選定させていただく場合がございます。今後の展望リアルグローブとアジア航測は、本ツールのβテストを通じて得られた知見をもとに、システムの順次バージョンアップ、そして2027年春のフル機能版リリースを目指し、開発を加速させてまいります。本ツールは、Project PLATEAUが目指す「3D都市モデル」の整備・活用・オープンデータ化を根幹から支え、「まちづくりDX」に不可欠なデジタル・インフラ構築に貢献するものと考えております。将来的には、入力データへのアクセス性を高めるデータプラットフォーム構想なども視野に入れ、3D都市モデルの作成効率化を通じて、豊かな生活と多様な働き方を支える日本の都市デジタルツイン実現と空間情報ビジネスの発展に貢献してまいります。株式会社リアルグローブ 代表取締役社長 大畑 貴弘 のコメント私たちリアルグローブは、『現場の地図を今に載せよう』をスローガンに、変化し続ける現場の状況を迅速かつ正確に捉え、社会基盤を豊かにしていくことを目指してまいりました。PLATEAUに代表される3D都市モデルはその実現に不可欠ですが、作成・更新の効率化が大きな課題となっています。この課題に対し、弊社は本プロジェクトを契機として『地図×AI』の取り組みを加速させ、その技術を結集した自動化ツール開発に、空間情報分野のリーディングカンパニーであるアジア航測様と強力なパートナーシップのもと取り組めることを、大変心強く、また嬉しく思います。このβ版はその重要な一歩です。本ツールが業界の生産性向上に貢献し、3D都市モデルの利活用促進を通じて、より豊かな社会基盤の実現に繋がることを期待しています。ぜひ多くの企業様にβテストにご参加いただき、未来の都市インフラを共に創造していくための貴重なご意見をお聞かせください。【本件に関するお問い合わせ先】 ■株式会社リアルグローブ SBIR担当（東京都千代田区神田三崎町2-20-4 八木ビル201）メール：3dauto-info@realglobe.jp担 当：篠田・高塚