2028年がデッドライン。AI時代の生き残りスキルを異色のITコンサル作家が明かす『反逆の仕事論』6月23日発売

株式会社PHP研究所（京都市南区・代表取締役社長 瀬津 要）は、2025年6月23日に『反逆の仕事論――AI時代を生き抜くための"はみ出す力"の鍛え方』（樋口恭介著/税込1,980円）を発売します。本書は著者の樋口恭介氏が、SF作家ならではの独創性と現職のITコンサルタントだからこその圧倒的リアリティで、来たる「AIが職を奪う時代」にどう対応すべきかを解説する１冊。その意外な答えと、デッドラインを3年後とする理由を提示します。画像 : https://newscast.jp/attachments/kJMqC8jUq94MTyfNxhxQ.png創作にもコンサルにもAIを使う著者が警鐘を鳴らす樋口氏は、日ごろはITコンサルタントとして働きつつ、並行してSF作家としても活動している異色の人物です。2017年に「ハヤカワSFコンテスト」で大賞を受賞、作家活動と並行して、現在もコンサルタントとして活躍しており、その両方の仕事でAIを使用しているといいます。2023年から東京大学大学院の客員准教授として、学生のAI関連の研究についてサポートするなど、AIの活用について広い分野で熟知している専門家です。樋口氏は本書で「今後、人間社会では、AIに仕事を奪われた『働いても経済価値を上げられない人』、あるいは『働かれると、かえって全体の生産性を下げると見なされる人』が急増する」と述べ、「AIが仕事を奪う日」はすぐ目の前に来ていると指摘。AIの驚異的な進化速度を踏まえると、どんなに遅くとも2030年までには仕事のあらゆる場面にAIが登場するようになるため、2028年までにAI時代を生き延びるためのスキルを身につけねばならない、と警鐘を鳴らしています。AIは「正しくはみ出せる人材」には勝てない樋口氏は、今後もAIを上回る人材として生き残れる唯一の道は、「正しくはみ出せる人材」になることだと強調しています。「正しくはみ出せる人材」とは、新たなパラダイムや競争を生み出すような新鮮なアイデアを練り上げ、提起し、実現することで、組織の拡大に貢献できる、創造性や柔軟性を備えた人材のことです。このような人材は、いまだAIには代替できないと樋口氏は指摘しています。そこで本書では、「はみ出す人材」になるために、特に必要な力として、以下の３つの力をピックアップ。これらをどのように養うべきなのかを具体的に説明しています。【AI時代に不可欠な３つの力】●人をワクワクさせられるビジョン・社会的に意義深いアイデアのタネを見つけ出し、それを社会に実装するまでの方策を、ある程度「妄想」する力●妄想力によって醸成したアイデアを他者と上手に共有し、相手を巻き込んで思考の「寄り道」を作り、みんなで妄想を増幅させる「物語」の力●「この人の頼みなら協力しよう、一肌脱ごう」と思わせるための、良好な人間関係を築き、維持し続ける力そして本書の最後に「AI時代において技術より大切なのは、自分の妄想や感性を信じる姿勢であり、人間らしい不完全さにこそ創造性がある。AIと共存しつつ「はみ出す力」で自分らしさを活かし、新たな価値を生み出してほしい」と結んでいます。『反逆の仕事論』について目次より・「AIのおかげで仕事がラクに」は大間違い・AI時代への適応は「2028年」がデッドライン・AIには「こうすべき」を主張する力がない・ジョブズも究極の「はみ出し人材」だった・「マニュアル通り」が苦手な人に、チャンスが転がり込む・「物語」なきアイデアは実現しない・人を動かすものは「データ」ではない・会社＝アイデアを効率よく増幅させる「反射炉」・「自分にとって初めての経験」に貪欲になる・SFを書く「つもり」になって考える・最後には「ファーストペンギン」になる勇気を・はみ出すための黒髪スーツ、という選択・独立するより、組織を乗りこなしたほうがいい著者樋口恭介(ひぐち・きょうすけ)ITコンサルタント。SF小説家。東京大学大学院(情報学環)客員准教授。1989年生まれ。岐阜県羽島市出身。早稲田大学文学部を卒業後、外資系コンサルティングファームに勤務。現在はテクノロジー部門のシニアマネージャーを務め、クライアント各社のDX戦略などを手掛ける。並行して、スタートアップ企業 Anon Inc.にて CSFO(Chief Sci-Fi Officer)を務め、情報発信・研修事業などを通じて日本国内におけるSFプロトタイピングの普及を推進。また、2017年には『構造素子』(早川書房)で第5回ハヤカワSFコンテスト大賞を受賞し、翌年同作で作家デビュー。その他の著書に『未来は予測するものではなく創造するものである』及び評論集『すべて名もなき未来』、編者として『異常論文』(ハヤカワ文庫JA)。テクノロジー、ビジネス、文芸などジャンルを問わず寄稿・講演等多数。分野の垣根を越えた言論活動を展開している。2023年から東京大学大学院客員准教授。書誌情報書名：反逆の仕事論 AI時代を生き抜くための"はみ出す力"の鍛え方著者：樋口恭介定価：1,980円（税込） 判型・製本・頁数：四六判・並製・256ページ ISBN：978-4-569-85936-1発行：PHP研究所発売日：2025年6月23日