同社は、2017年と18年の2年連続で年間販売台数シェアNo.1を獲得。昨年は、43.8%という高シェアをマークした。今年は1月から4月にかけて昨年末に下落したシェアを戻したが、5月・6月は再び落ちこみ、最終的に36.0%というシェアで着地した。
上半期は外部要因に振り回される結果となったが、下半期は米輸出規制や販売を延期している各社の動きにも変化があるとみられており、シェア回復に向けて上昇していく可能性はある。春に発売した新製品「HUAWEI P30 lite」が徐々に機種別ランキングで順位を上げているのもポジティブな要素だ。
上半期にシェアを伸ばした後続のASUS、シャープ、OPPOの存在感が市場で増していることもポイントだ。直近2年はファーウェイの一強時代だったが、そのシェアを奪うべく、各社が魅力的な新製品を揃え、下半期に発売を控えている。キャリアが端末割引のない分離プランを導入し始めたこともあり、SIMフリースマホ市場の注目度はさらに高まりそうだ。(BCN・大蔵 大輔)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。
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