ビックカメラは9月11日、中国EC大手のアリババグループ傘下の旅行プラットフォーム「フリギー(Fligggy)」が運営するショッピングサービス「フリギー購(ゴー)」で、中国からの訪日外国人が事前に商品を予約購入できるサービスの提供を開始した。

 ビックカメラの宮嶋宏幸社長は、中国の杭州でアリババの趙穎(チョウ・イン)グローバル業務総裁兼フリギー総裁の合同で現地メディア向け記者会見を実施した。

 ビックカメラは、フリギーゴーに出店することで、フリギーの持つ7億人のアクティブユーザーにアプローチできる。中国からの旅行客は、オンラインでビックカメラの免税人気商品の情報や口コミを閲覧し、気に入った商品をその場で予約・購入・事前決済できる。
 旅行客は訪日中、事前に指定した時間にビックカメラの店舗に行き、予約購入した商品を受け取る。そのため、商品を事前に予約購入することで、日本滞在中の限られた時間を有効に使うことができる。
 また、決済はアリババの決済サービス「アリペイ(Alipay)」で支払うため、受取店舗でパスポートを提示するだけで免税手続きと商品の受け取りが完了する。
 分からないことがあれば、フリギーゴーの中国語のチャットサービスで、リアルタイムに商品や在庫などに関する問い合わせができる。チャット対応は年中無休で、日本時間の10~22時を予定している。
 フリギーゴーでビックカメラが取り扱うアイテムは、ビューティー家電や化粧品・日用品など300アイテムを用意。サービス開始の9月11日は、有楽町店、ビックロ(新宿東口店)、なんば店の3店舗で予約購入商品の受取対応し、対応店舗や取扱アイテムは順次拡大していく。
 ビックカメラでは、「アリペイ」を15年12月から9店舗で導入し、16年7月にPOSに決済機能を組み込んで全店に導入している。
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