●対応機種一覧がサポートページで公開中
モバイルPASMOの広告には「モバイルPASMO For Android」と表記されており、購入時にAndroid 6.0以降を搭載したおサイフケータイ対応Androidスマホのみ利用できる。モバイルPASMOサポートによると、おサイフケータイ対応機種のうち、モバイルPASMOに対応する「TYPE1」「TYPE2」と、モバイルPASMO非対応(モバイルSuicaのみ対応)の「TYPE3」に分かれ、「TYPE2」に該当する機種は、モバイルPASMO、モバイルSuicaの排他利用となる。つまりどちらか一方しか発行できず、乗車する路線など、シーンに応じた使い分けはできない。
一方、「TYPE1」に該当する機種は「モバイルSuica・モバイルPASMO両方1枚ずつ発行可能」となるため、シーンに応じて1台で2つのサービスを使い分けられる。
●併用OKの「TYPE1」に該当するAndroidスマホは7機種のみ
全国の家電量販店のPOSデータを集計する「BCNランキング」の2019年の年間データで、AndroidスマホのFeliCa対応機種の販売台数構成比は62.7%と、7割以下のため、買い替え時に、うっかりFeliCa非対応機種を選ばないよう注意しよう。
20年1月~3月の累計で、カラーバリエーションを合算したAndroidスマホのシリーズ別販売台数1位は、シャープの「AQUOS sense3」だが、残念ながら現時点ではモバイルPASMO非対応。ただ、「TYPE3」の例外として、今後、AQUOS sense2、TONE-m17などと同じく、今後、モバイルPASMOサービスに対応予定となっている。対して、「らくらくスマートフォン me」といったキャリアモデルは対応しない。
■モバイルSuica・モバイルPASMOを1枚ずつ発行可能な
「TYPE1」該当機種(2020年4月3日時点)
・ソニーモバイルコミュニケーションズ:Xperia 8/Xperia 5/Xperia 1
・シャープ:AQUOS R 5G
・京セラ:Android One S6
・Google:Pixel 4/Pixel 4 XL
モバイルSuica・モバイルPASMOを併用可能な「TYPE1」に該当する機種に限った販売台数1位は「Xperia 8」。2位~4位には「Xperia 5」「Pixel 4」「Xperia 1」「Android One S6」と続き、超縦長ディスプレイを搭載しながら3~4万円台と手頃な価格のXperia 8こそ、現在、Androidスマホで最もコストパフォーマンスに優れた1台といえそうだ。
「JR東日本の電車に乗ると最大2%ポイント還元されるモバイルSuicaとモバイルPASMOをシーンにあわせて賢く使い分けたい」「頻繁に異なる沿線に引っ越すのでモバイルSuicaとモバイルPASMOの両方を使えるようにしたい」といった方は、スマホを買い替える前にモバイルPASMOのサポートページを必ず確認して、目当ての機種の対応状況をチェックしよう。
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。
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