J.D. パワー ジャパンは、「J.D. パワー 2020年SIMフリースマートフォン顧客満足度調査」の結果を6月10日に発表した。

 調査は、家電量販店やメーカーショップ、オンライン通販など、携帯電話会社以外の販路でスマートフォン(中古品、リファービッシュ品は除く)を購入し、MVNOまたは大手3キャリアのサブブランドでSIMカード契約を行って利用している全国の18~64歳の男女2005人を対象に、4月に行われている。

 調査対象者に、端末の買い替えサイクルの意向を尋ねたところ、2年程度以内で買い替えたいというユーザーは約2割にとどまり、多くのユーザーが3年以上同じ端末を使い続けたいと回答した。
 一方で、端末購入から3年以上が経過しているユーザーと、購入からまだ1年以内のユーザーとを比較すると、3年以上経過しているユーザーの端末に対する顧客満足度は低い傾向にある。また、引き続き同じメーカーの端末を購入したいという意向も低く、2割のユーザーは違うメーカーを選びたいと答えている。
 端末の購入から3年以上が経過しているユーザーでは、特に「バッテリ」「本体機能・性能」「カメラ」における満足度の低さが際立った。具体的には、「バッテリ」で「バッテリの持ち」、「本体機能・性能」で「動作性能・反応速度(動作遅延やフリーズの少なさ)」、「カメラ」で「撮影画質のきれいさ」「暗い室内や夜間での写りのよさ」といった点で、購入1年以内のユーザーと比較して、満足度に大きな差が生じている。
 端末メーカーの満足度のランキングでは、アップルが「本体機能・性能」「外観・デザイン」「ディスプレイ」「カメラ」で最高評価を獲得して1位となり、2位はファーウェイ(「バッテリ」「端末価格」で最高評価)、3位はシャープ(アフターサポート/保証プラン」で最高評価)という結果となった。
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