●防水・防じんやおサイフケータイ、マイナンバーカードにも対応
BCNランキングによると、上半期に最も売れたキャリアフリーAndroidスマホは、モノクロカメラを含む4つのカメラを搭載したOPPOの「OPPO Reno5 A」だった。同じOPPOの「OPPO A73」もランキングトップ5に入った。上半期後の7月の動きをみると、ロングセラーの「OPPO Reno5 A」に続き、約6.4インチの有機ELディスプレイ、最大4800万画素のトリプルカメラを搭載した6月23日発売の新製品「OPPO Reno7 A」が2位を獲得。後はこの Reno7 Aが主力機種となりそうだ。
Reno7 Aは、数々の市場調査で明らかになったユーザーニーズ「長く使い続けたい」に応えるため、従来機種のReno5 Aと比較して、バッテリを大容量化したほか、36カ月使用しても操作の快適性が持続するシステム劣化防止機能を搭載し、36カ月間使用後の劣化具合を5%以下に抑えることで同じ端末を使い続けていると感じがちな「反応が遅い」という不満の解消を図った。
デザイン面も、Reno5 Aに比べ、約0.6mm薄く、約7g軽量化した。幅約74mmのホールド感の高い形状に加え、独自の背面加工「OPPO Glow」はより汚れが付着しにくいマット加工が施されており、光によって表情を変える輝きをプラスし、美しさが続くよう工夫した。
キャリアフリー版は「オープンマーケット版」とも呼ばれている。最初から通信事業者(キャリア)を問わず利用できるよう周波数帯を広くカバーし、海外同様、オープンで自由な市場を想定しているからだ。
かつて「格安スマホ」や「SIMフリースマホ」と呼ばれた、安価なオープンマーケット向けAndroidスマホは、防水・防じんやおサイフケータイに対応しておらず、1~3万円台で価格なりの機能・性能だった。しかし、2018年に新規参入したOPPOが同年10月から展開した「Reno」シリーズは、日本市場で要望の高い防水・防じん、おサイフケータイを標準仕様とし、次世代通信規格の「5G」にも早い段階で対応した。新製品のReno7 Aは、防水・防じんについて「IPX8・IP6X」と高い水準を満たしている上、政府が普及を進めている「マイナンバーカード」の読み取りも可能なので、条件を全て満たすと最大2万円相当もらえるマイナポイントもすぐに申し込める。
価格改定により、iPhoneの本体価格が大幅に値上がりしたため、今後はiPhoneからAndroidへの買い替えが増えるという予想もある。日本人好みのデザインのRenoシリーズは以前からそうした受け皿となってきたとみられる。今買ったスマホをおおむね3年以上使い続けたい人、ときめきや新しさを感じるカラーやデザインを求めている人には、「ときめき、長持ち。」をキーフレーズとした新製品Reno7 Aはぴったりだ。今年後半、Androidスマホのオープンマーケット市場に新規参入メーカーがなければ、引き続きOPPOがシェアトップを走る可能性もありそうだ。
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。
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