CCCMKホールディングスは1月20日に、同社の運営するCCCマーケティング総合研究所が全国の16~79歳のT会員を対象に実施した、「値上げに関する意識調査(2022年12月)」の結果を発表した。同調査は、2022年12月19日~22日の期間に行われ、2707名から有効回答を得ている。


 調査対象者の、物価の上昇に対する実感を2022年7月に実施された調査の結果と比較すると、「思った以上に価格が上昇している」という回答が70.1%に上昇し、7月よりも多くの人が想定以上の値上げを実感していることがわかった。
 この1年で“とても高くなった”と感じる品目をみると、「ガソリン」を除くすべての品目で「とても高くなった」と感じる人が7月よりも増加している。また、「電気・ガス・水道」(51.2%)がもっとも多く、7月調査よりも12.8ポイント増加したほか、「乳製品(バター・チーズ・ヨーグルトなど)」「食用油」「小麦粉」を「とても高くなった」感じる人が3割以上に達した。
 今後の購入について品目別でみると、「引き続き購入する(購入量は減少しない)」が多いのは「生鮮食品(野菜・果物、鮮魚、精肉)」「ティッシュ・トイレットペーパー」「洗剤」「ペットフード・ペット用品」「電気・ガス・水道」「交通費」「ガソリン」「通信費(インターネット・電話)」といった、人やペットの生活に欠かせないものが多くを占めている。
 一方、「購入量・頻度を減らして引き続き購入する」が多いのは「外食(レストランなど)」「衣類」が多い。また、食品では「菓子類」で「購入量・頻度を減らして引き続き購入する」が多い。
 この先のお金の使い方について尋ねた質問では、全体的に「これまでと同等の金額を使う」または「これまでよりかける金額を減らす」という回答が多く、「よりお金をかける」という回答は少ない。
 具体的には、「食事会・飲み会・パーティー」では「これまでよりかける金額を減らす」が最多だった一方、「お祝い事」は「これまでと同等の金額を使う」がもっとも多かった。
 「よりお金をかける」という回答が多かったのは、「貯金」(10.7%)と「自分の健康」(8.3%)で、「これまでよりかける金額を減らす」と比較して「これまでと同等の金額を使う」が倍近くとなっている。

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