名古屋駅東口の新たな駅ビル「JRゲートタワー」の9・10階にオープンする「ビックカメラ名古屋JRゲートタワー店」が開店前日の4月6日、報道関係者向けに公開された。ビックカメラでは名古屋駅西口にも「ビックカメラ名古屋駅西店」を擁しており、名古屋JRゲートタワー店のオープンで名古屋駅前は2店舗体制となる。


 隣接する「ジェイアール名古屋タカシマヤ」と連絡通路で結ばれていることから、木目調の什器やダウンライトによる照明など、百貨店やアパレル店からの入店でも違和感のないインテリアとし、売り場づくりでは女性客を強く意識。具体的には白物・美容・健康家電、化粧品、寝具などを充実させた。また、ビル上層階や周辺のオフィスからのビジネス需要も見込み、用紙やインクなどのオフィス消耗にも力を入れるほか、酒販コーナーにも大きな面積を割いた。
 名古屋JRゲートタワー店の滝田昌克店長によると、従来の名古屋駅西店との間で取り扱い品目やアイテム数に関しては「ほとんど違いはない」という。売場面積も駅西店が約1万2000m2、JRゲートタワー店が約1万1000m2で、差はそれほど大きくない。しかし、両店の位置づけは大きく異なっており、趣味性・専門性を前面に出したカメラ系量販店の常道的な性格をもつ駅西店に対し、JRゲートタワー店は広々とした通路や落ち着きのある店内装飾などで、これまで家電量販店には足が向きにくかった層の取り込みを狙った店舗になっている。
 7日のオープンから4日10日までの4日間、11階の「ユニクロ 名古屋店」「ジーユー 名古屋ゲートタワー店」との共同キャンペーンとして、3店舗合算5000円以上の買い物で参加できるハズレくじなしの抽選会を実施する。営業時間は10時から21時まで。(BCN・日高 彰)
【関連記事】
ヨドバシカメラが名古屋・栄の松坂屋名古屋店に11月、新店オープンへ
<家電激戦区を歩く>愛知・名古屋市(1) 名古屋駅前が家電の街に 再開発で新たな軸が生まれる
ビックカメラ、8年ぶりに広島に出店、9月14日にオープン
小売業全体の1%強 「家電量販店」の実態がわかる3つの数字
ビックカメラ×スタートアップで新規事業を創出、協業案を募集
編集部おすすめ