鉄道横断型社会実装コンソーシアム「JTOS(ジェイトス)」は、第五弾として、移動の課題に取り組むNearMe(ニアミー)と連携し、タクシーの「シェア乗り」の仕組みを活用した新たな移動サービスの実証実験を1月29日から3月末まで実施する。

新たな移動サービスの予約画面イメージ
●最大乗車人数6人のシェア乗りサービス「ミッドナイトシャトル」
 JTOSは、JR東日本グループのJR東日本スタートアップ、東急、小田急電鉄、西武ホールディングスで構成する、スタートアップ企業の先進的な技術や課題解決のアイデアを社会実装まで昇華させることを目的としたコンソーシアム。

 今回は、沿線地域の移動課題が顕在化している終電時間帯や交通手段の供給が不足しているエリアにおいて、地域特性やユーザー動向、需要などを検証するため、JTOSの沿線エリアを走る「ミッドナイトシャトル」の実証実験を、まずは西武鉄道池袋線エリアで実施する。
終電後の利用を想定
 サービス名称は「ミッドナイトS-シャトル」、最大乗車人数は6人。運行日は2025年1月29日~3月の水・金・土曜日。運行時間は終電後深夜1時から。運行範囲は池袋駅(西武南口・高速バス乗り場)から池袋線沿いに小手指駅周辺まで。料金はエリア・自治体によって異なり、1人4500~9000円。決済方法はクレジットカード決済のみ。
 ウェブサイトから事前予約が必要で、予約は最短20分前まで受け付ける。サービスエリアなど詳細はウェブサイト(https://app.nearme.jp/town-shuttle/jtos/ikebukuro)で紹介している。
JR東日本スタートアップ、東急、小田急電鉄、
西武ホールディングスが参画する「JTOS」
 「ミッドナイトシャトル」は、タクシーの供給が足りていない時間帯での、鉄道の最寄り駅から自宅までのスムーズな移動を可能にすることを目指して企画。今回の実証実験の結果を踏まえ、初電時間帯での実施、地方エリアのオーバーツーリズム問題の解決に向けた展開なども検討していく。
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