スマホで決済をする上で必須なのが、FeliCaへの対応。おサイフケータイやApple Pay、Google Payなどのモバイル決済サービスを利用できる端末は、FeliCa対応機種に限られる。国内で絶大な支持を得るiPhoneは2年前の「7」からFeliCaに対応しているので、「7」以降の機種を使用するiPhoneユーザーは気にする必要はないが、問題はSIMフリーでAndroidスマホを使用するユーザー。コスパ重視のモデルが主流のSIMフリーでは、これまでFeliCa対応モデルが極めて少なかった。
しかし、ここ数年でSIMフリー対応のハイスペックモデルのポジションが確立され、FeliCa対応モデルのラインアップが増えてきた。ようやくFeliCa対応を軸にしてもさまざまな端末を選択することができるようになったのだ。現在、販売されているお勧めのFeliCa対応モデルをいくつか紹介したい。
●シャープ「AQUOS sense plus」
今年6月に発売したAQUOSスマートフォン初のSIMフリー専用モデル。5.5インチのIGZO液晶ディスプレイ(縦横比は18:9)で、RAMは3GB、プロセッサーにはQualcommのSnapdragon 630を搭載。スペックとしてはミドルハイレンジに入る。内蔵ストレージは32GBと多少物足りないが、最大400GBまで外部ストレージで拡張できる。
もし来年まで待てるのなら、11月15日に発表された「AQUOS R2 compact」を待つのも手だ。現在はソフトバンクだけで販売が決定しているが、SIMフリーでの販売も検討されているとのこと。5.2型ながらRAM4GB、Snapdragon 845搭載とハイスペックなスマホで、小型かつハイエンドを求めるユーザーにとっては待ち望んだモデルになりそうだ。
●OPPO「R15 Pro」
今年1月に日本市場に参入したばかりの中国企業・OPPOも、FeliCa対応のSIMフリースマホを投入している。9月に発売した「R15 pro」がそれ。価格は税別で7万円前後とやや高めだが、性能を考えればお手頃といえるかもしれない。6.28インチのフルビューディスプレイやデュアルレンズカメラなどの最新トレンドを採用。RAMは6GB、ROMは128GB(最大256GBまで拡張可能)、バッテリー容量は3430mAhとSIMフリーとしては上位クラスのスペックを誇る。
注意してほしいのは、OPPOのFeliCa対応モデルは11月21日時点では、この「R15 pro」に限定されるということだ。同シリーズの下位機種「R15 neo」やフラグシップモデルの「Find X」は残念ながらFeliCa非対応。
●HTC「HTC U12+」
これまでも貴重なSIMフリーのFeliCa対応モデルを販売してきたHTC。7月にリリースした「HTC U12+」もその戦略を継承している。価格は税込10万2600円と高額だが、ガジェット好きなら心惹かれるポイントが多数ある。まず基本スペックは、RAM6GB、プロセッサーはSnapdragon 845と文句なしのハイエンド。端末を握る動作でさまざまな操作ができる独自機能「エッジセンス」は前モデル「U11」からパワーアップして搭載している。
デザインにも強いこだわりがある。特に注目したいのが、3色あるモデルの中でブルーはトランスルーセントブルーの背面。半透明の素材を採用することで内部の基盤が透けて見えるようになっているのだ。スマホ 兼 財布として持ち歩く以上はオリジナリティがほしい、と考えているユーザーには唯一無二の選択肢になる。
●来年以降はコスパモデルにも拡大か
今年の1年だけでもスマホ決済の種類や導入店舗はだいぶ増えた。この流れは、これからますます加速すると予測される。
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