「ガダルカナルスペシャル」と「技部」
水道橋博士 「タカさんにパイルドライバーをかけられ…」たけ...の画像はこちら >>
 

 オレが軍団に入った初期の頃、「技部」というのがあって、プロレスの技をかけるというだけのものなんですけど、タカ(ガダルカナル・タカ)さんがキン肉マンみたいに自分が考えたオリジルナルの技をかけるのが好きな人なんです。

 入門した時にオレなんかまだ52キロくらいだったんですけど、小さな体型だし、先輩方からしてみたら丁度いい、軽いから持ち上げて、いろいろな技がかかるわけですよ。

 田んぼ野球とか田んぼサイクロナイズドスイミングなんかのロケなんかがあった日には田んぼがリングだから、「お前って全部かかるなあ~」ってパイルドライバーの感じで、田んぼの中に頭から落として、そのままサバ折りする…(ぎゅっとしめる)「ガダルカナルスペシャル」をやられまして。

 「俺、これずっと考えていたんだけど、(やるのは)お前がはじめてだわ!」って。それでタカさんに気に入られて「お前と俺で技部をつくる!」という話になって。まあ早い話が、ただパワハラされるだけなんですけどね(笑)。

たけし軍団は「パワハラとセクハラを中心とした芸能」です!

 今で言うところのリアクション芸の練習になったんです。いろいろなところで「技部」はやったわけですけど、麹町の日テレでやった時はひどかった。あそこはタレントクロークの横の一番大きい楽屋は部屋になっていて座布団とかあるわけです。

 そこで「なんでタカちゃんだけが技部できるんだよ!」って軍団員が言い始めて。全員で若手に技をかけていくんだけど、当然やられる方はいいリアクションをしないといけない。そのリアクションが大きければ大きいほどおいしいんです。

 「ギャアアア!」とかって大きい声で悲鳴を上げるんです。それで途中、トイレにいったら、給湯室のおばちゃんが呼び寄せて「とにかくあんたたちここから逃げなさい! もう、さっきから悲鳴を聞いてられない!」って言って非常階段の扉を開けるんです。

 あ、これ告発しているんじゃないですよ(笑)。たけし軍団って基本、ガンバルマンとかやっていたから、いわゆるリアクション芸だし、やたら全裸になるのが芸風だったでしょ。まあ基本的に「パワハラとセクハラを中心とした芸能」なんですよ、たけし軍団って(笑)。

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