数々の男女の恋愛相談に向き合ってきた恋愛アナリストが、実際にあった質問の中から毎回1つをピックアップ。男性にとって曖昧で不可解なオンナ心をわかりやすく解説します。

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 あけましておめでとうございます。恋愛アナリストのヨダエリです。2018年ですね!今年も、恋愛や男女のアレコレについて、皆さんのモヤモヤをスッキリさせる記事や、行動する勇気が湧いてくる記事を明るく真摯に書いていきたいと思っています。よろしくお願いします!

 では、さっそく今年最初のテーマに行ってみましょう!

File.3:彼氏と別れるたびに連絡してくる知人女性は何をどうしたいのか?「15年前に仕事でやりとりがあった5歳年下の女性から突然LINEが来ました。『お久しぶりです』の一言だけで名前がなかったので放置していたら、『ごめんなさい、送り先を間違えました』と再びLINEが。名字があったので、もしや仕事でご一緒していた○○さんですか、と尋ねると、『はい』と。それを機にLINEでやりとりするようになったのですが、どうやら身内や仕事のことで悩んでいる様子(彼女は独身)。その数日後には、『私なぜあなたと付き合わなかったんだろう』との言葉が。大昔、彼女が勤務先を辞めた後に連絡をくれて、二人で食事したことは何度かありました。また、今思うと、彼女は恋人と別れたり、恋人との関係が不安定になったりすると連絡をして来ました。でも、その頃から15年たっています。なぜ今頃? ちなみに今は住む地域が離れているので、簡単に会うことはできません」(40歳、既婚男性)

 

 ……ハイ。

おそらく多くの方が(特に女性が)「そりゃ、あなたに気があるんだよ」と思ったのではないでしょうか。

 彼氏と別れるたびに連絡してきたり、身内のことを相談したりするのは、それだけ信頼していて力になってほしい証拠。それだけなら単に都合のいい相手にしている可能性もあるけれど、『なぜあなたと付き合わなかったんだろう』などと呟くのは、間違いなくあなたからのアプローチを待っている。間違いない!と。

 一方で、「いやいや、大昔に会ったきりなのになんで突然? 急すぎるし意味不明でしょ」と、相談者さんに共感する人もいるかもしれません。

 昔の知り合いに連絡したくなる女性心理

 解釈が分かれる理由。それは、相談者さんと相手の女性が「15年以上前に会ったきり」だからでしょう。

 仕事であれプライベートであれ、たまに顔を合わせていたなら、気持ちが継続するのは分かる。しかし、15年以上も会っていない。なのになぜ突然連絡をしようと思うのか? 仮に自分を好きでいてくれているとして、15年会っていない相手をそんな風に思えるのか?  と。

15年ぶりに突然連絡してくる女性の下心の画像はこちら >>
 

 結論から言うと、思えます。女性であれ男性であれ。

ただし、条件があるとワタシは考えています。

 

・相手のことが好きだったが恋人にはなれなかった

・相手以上に好きだと思える人に出会っていない

・今現在、幸せではない

 

 この3つの条件に当てはまる場合、ずっと会っていなかろうが、それが10年だろうが20年だろうが、想いが継続することは珍しくないでしょう。要は、満たされない想いが満たされないまま未解決案件として残っている。相手のことが“過去”になっていないのです。

 たとえば、A子さんはB男さんがとても好きで、だけど片想いで終わった場合。あるいは、なんとなく両想いではあったものの事情があって付き合えなかった場合。たとえその後、A子さんが他の男性と付き合ったたり結婚したりしても、なんとなくうまくいっているときは忘れていられるけれど、相手との関係に満たされないときや別れたときは、B男さんを思い出します。これは普通にあり得ることです。

女性にとっては「突然」ではない

 今回のケースで突然連絡が来たのは、そういうことでしょう。相談者さんにとっては突然でも、相手にとっては突然ではない。相談者さんへの想いが成就されていず、それを上書きしてくれる相手とめぐり会えていない。だから、ずっと心の片隅に相談者さんがいるのです。

 彼氏と別れたときや関係が不安定になったときに連絡を取ってくるのは、彼女なりのアピール。それでいて決定的な言葉や誘いは絶対にかけてこないのは、彼女が男性にリードされることを望む古風なタイプであることの現れでしょう。

 そこに彼女なりの直感が働いていた可能性もあります。「この人は自発的に動くほどには私のことを好きではない」という直感です。というのも、相談者さんは彼女と接触があった15年前、別の女性に片思いをしていたそうなのです。だから15年前に彼女が勤務先を辞めたあとで連絡をくれても、二人ででかけても、それ以上進展することはなかった。彼女からハッキリとしたアプローチがあれば、また違ったかもしれませんが、幸か不幸かそれはなく、時間が過ぎていったわけです。

 相談者さんはその後結婚。そのことは今回のやりとりで相手にも伝えたそう。そして、彼女からの連絡は途絶えてしまったそうです。

「過去は過去として、今はライトにやりとりできればと思うのですが、彼女はそうはできないんでしょうか?」 相談者さんはそう問いかけました。「できないでしょうね」とワタシは答えました。

ライトな関係になれない理由

 彼女が連絡してきたのは、恋人関係になりたいから。その先には結婚も視野にあったかもしれません。でも、相談者さんが結婚していることが分かり、これ以上深みにはまったら自分が傷つくことになる、そう感じたのだと思います。彼女はライトに会う関係は欲してないのです。もしライトな関係でもよかったら、そもそもこんなにまどろっこしい形で連絡してきません。

 そう説明すると、相談者さんは、なるほどと納得した様子でした。15年前、彼女がもう少し好意を分かりやすく伝えていたら、そして二人が男女の関係になっていたら、うまくいったにせよ、うまくいかずに終わったにせよ、ここまで長く彼女の想いが宙ぶらりんになることはなかったかもしれません。しかし、未解決のまま、会わないまま、15年間が過ぎてしまった。

「男性は、近くで触れられる相手じゃないとダメですよね」。そう言うと、「ズバリときましたね(笑)そうだと思います」と相談者さんは頷いていました。

 近くで触れられる相手じゃないとダメかどうかは、その人のモテ度によっても変わってきます。モテる人であればあるほど、触れられる相手じゃないと厳しい。

なぜなら、モテる人にはアプローチしてくる異性が自然と寄ってくるため、遠距離の相手ひとすじ!のスタンスを貫くことが困難になるからです。

昔の知人女性から突然連絡がきたら……

 今回のケースは、どちらかというと女性にとって教訓となる話かもしれません。「会えないことは、ものすごく不利である」と。相手の視界にいること、触れ合える距離にいることが大事だと。そのまま何年も経ってしまったら、完全に過去になってしまいかねない、と。

 ただ、過去は過去として、新たにスタートさせることもできます。男性からしてみたら、「え? あんな昔に会ったきりなのに?」と思うような、全く想定外の女性が忘れた頃に好意のサインを送っていることがある!ということです。

 もしあなたが恋人募集中なら、突然連絡が来た場合、「なんで急に?」「謎すぎる」「なんか面倒」と思わず、いえ思ってもいいですが(笑)、「とりあえず好意を持ってくれているんだな」とポジティブに捉えてみください。その上で、関係を新たに築いていこうというスタンスで接するのをオススメします。

 でも恋愛対象として見たことないしな……という場合もあるかもしれませんが、そこは10年20年たっていることが逆にプラスになり得る部分です。なぜなら、十数年の間にヘアメイクやファッションのセンスが磨かれて、昔よりはるかにきれいになっている可能性も大いにあるから。ただし、間違いメールならぬ間違いLINEに見せかけたスパムには注意してくださいね!

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