2014年、芸能界を震撼させた「サイン会0人事件」が起きた。デパートで行われた、自身のサイン会に文字通り一人も客が集まらなかったのだ。
ネット上には真偽不明の“現場写真”も。当事者である、お笑いコンビジョイマン(ボケ:高木晋哉、ツッコミ:池谷和志)に真相を聞いた。■「オーガニックな」0人です。

ーーサイン会を開いて、人が一人もこない。「サイン会0人」事件。本当にあったのでしょうか?

池谷:ええ本当です。

高木:山田(ルイ53世・髭男爵)さん言うところの「(添加物など一切ない)オーガニックな」0人です。

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池谷:あれはやっぱり芸能界のどん底だったと思います。他に無いんじゃないですかね…。

ーーどうして誰一人として集まらなかったんでしょう。サイン会はコアなファンは絶対参加するから「どんなに引きが弱い人でも10人は集めるもの」というセオリーを聞いたことがあります。

池谷:こっちが聞きたいですよ! 一応吉本の仕事だったんです。

最初は、写真撮影会やっててそれは結構集まってました。その後に「サイン会があるので、50枚整理券が配られています」って言われて。僕らも「このタイミングで!?」って不安でした。で、長テーブルに二人で1時間座って待っていたんですけど、全然来なくて。実はサイン会希望の方もいたんですよ。でもその方は整理券を持っていなかったんです。

ジョイマン 芸能界を揺るがした「サイン会0人事件」真相語る
 

ーーなるほど、“整理券しばり”があったんですね。とはいえピュアな0人。ひとつ疑問なのが整理券をもらった人です。嫌がらせだったんでしょうか?

池谷:嫌がらせでそんなことします?50枚の嫌がらせですよ!

高木:もしドッキリとかで仕組まれていたことなら面白かったよね。僕はもう1回バウンドしろよというエールだと捉えています。

池谷:確かに少しはあれでバウンドしたかな。

 ■崖から落ちた時の複雑骨折が治っていない

ーーちなみに、「サイン会0人」の現場写真もありますが、あれはどなたが撮られてたのでしょうか?

高木:あれ自分たちでやったんです。こんな状況を自分だけでは抱えきれないなと思って、イベンターの方に「ちょっとこれ撮ってください、発信させて下さい」って言って。その人には申し訳なかったんですが。そうしたら思いのほかいい感じの写真を撮ってくれて。それをツイッターで拡散しました。

ーー高木さんは、意図してか知らずかツイッターをうまく活用されている印象があります。

高木:そうですね、TVも出れない、ネットや雑誌の取材があるわけでもない。何か言える機会といえば、自分がプライベートでやっているツイッターしかなかったので、僕の中の「主な仕事」として取り組んでいました。

ーーそうしてつらい「サイン会0人事件」も乗り越えられて(?)、いまの芸能界での立ち位置はどこら辺なんでしょう。

池谷:いやー僕たちどこいいるんだろうなあ。

高木:まだ崖から落ちた時の複雑骨折が治っていないですね。で、崖の下の暗闇の中にいてまだ山には登れていないです。

山登りはもちろん続けていきますけど…。

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