ストーリー財団、OKXベンチャーズと共同で1000万ドル規模のファンドを造成

IPブロックチェーン生態系をリードするストーリー(Story)財団が、グローバル暗号資産取引所OKXが運営するブロックチェーン専門投資会社OKXベンチャーズ(OKX Ventures)と最大1,000万ドル(約14億円)規模の新規ファンドを共同造成する。

OKXベンチャーズは、世界2位の暗号資産取引所OKXの投資部門であり、今回のファンドは、TON、Aptos、Suiに続き、OKXベンチャーズが披露する4番目の共同ファンドだ。
両社は今回のファンドを通じて、知的財産権(IP)ベースの資産金融化、分散型AIおよびデータライセンシングなどの分野で初期段階のスタートアップを戦略的に支援する。

ストーリーは、膨大な量のコンテンツが生成されるAI環境で創作物の価値と所有権を保護するために開発されたIPブロックチェーンプラットフォームである。 侵害されやすい既存のIPシステムの限界を克服するために、IPをブロックチェーンに登録し、収益化できるプログラム可能なIP層を提供する。創作者はIPの所有権と権利を正当に保障されることができ、AI企業は正式ライセンスに基づいた学習データを確保し、持続可能なIP生態系造成に貢献することができる。

ストーリーはファンドを通じて、IPを核心設計要素としてソリューションを開発するスタートアップ企業を発掘・育成する予定だ。主な支援対象は 「音楽、映画、特許など実物IP資産(RWA)を金融化する新しいモデル及びプロトコル」「AI学習用データ需給及びライセンスを中心としたAI/データライセンシング」「ストーリー、キャラクター、世界観などを資産化するファン参加型共同創作プラットフォーム」などだ。

ストーリーとOKXベンチャーズは、投資対象の選定から評価、執行までの全過程を共同で運営する。ストーリーはプログラマブルIPレイヤー革新のための技術諮問を、OKXベンチャーズはWeb3スタートアップ育成経験を基に成長戦略を支援する予定だ。選定されたスタートアップには、初期資本のほか、マーケティングや技術展開、戦略的協力などのリソースが提供される。

ストーリー財団のアンドレア・ムットーニ(Andrea Muttoni)理事長は、「ストーリーは、AIが生成する多数のコンテンツの所有権を保護し、収益を創出できるようにIPをプログラム可能にした」とし、「ファンドを通じて、様々なアイデアを持つスタートアップが新しい収益モデルを作り、IPを金融化できる生態系を拡大できるように支援する」と述べた。

OKXベンチャーズの創設者であるジェフ・レン(Jeff Ren)は、「OKXベンチャーズは、単に投資プロジェクトの数を増やすのではなく、未来を変える可能性を持つプロジェクトを発掘している」とし、「IPブロックチェーン技術を開発したストーリーとビジョンを共有し、Web3エコシステムの発展をリードするスタートアップとの活発な協業ができることを願っている」と述べた。
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