小室圭さん(写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ)

 令和が始まった。天皇皇后両陛下のトランプ米大統領夫妻への、皇居・宮殿での見事なおもてなしは、国民にそれを実感させた。

 だが、皇室をめぐる暗雲は過ぎ去ったわけではない。秋篠宮家の長男・悠仁さまが通うお茶の水女子大学附属中学校。その悠仁さまの机の上にピンク色に塗られた刃物が見つかったのは、4月26日正午過ぎだった。建造物侵入容疑で逮捕された住居・職業不詳、長谷川薫容疑者(56)は、「(悠仁さまを)刺そうと思った」と供述しているという。逮捕によって不安が去ったわけではないと、複数の週刊誌が指摘している。

「保護者会での学校側の説明によると、生徒たちは当初、刃物をオモチャだと思い込み“誰が持って来たの?”などと、深刻には気に留めていなかったという。

しかし、悠仁さまのクラスが偶然に体育の授業で教室を出ていなかったら、大変な事態になっていた可能性もあった」

 そう事態の深刻さを報じるのは、「女性セブン」(小学館/5月30日号)。以下のようにも書いている。

「学校が所轄署に通報したのは、事件当日の18時過ぎ、それでも遅すぎるぐらいだが、宮内庁が事件を把握したのは翌日午前中だった。その時点で、やっと事件を聞いた悠仁さまはとても驚かれた様子だったという。すぐにスキー旅行から帰京されたようだ」

 今回の事件に絡めて、秋篠宮家の問題を指摘する声もある。「週刊文春」(文藝春秋/5月23日号)は、皇室ジャーナリストの見解を紹介している。

「犯人の侵入を許してしまったことも含め、学校の警備体制が問われています。その点、学習院であれば、皇族の警備や警察との連携について、ノウハウを持っている。そのため『学習院に進学されていれば、こんなことにはならなかった』という意見も一部にあるのです」

 同誌では、上皇后となられた美智子さまが「公人として周囲に迷惑をかけたのだから、クラスメイトやその保護者、あるいは学校に対する謝罪のコメントを出すべきでは」と考えておられたという、上皇職周辺の声も紹介されている。それに対して、秋篠宮さまは「悠仁が悪いことをしたのでもないのに、なぜ謝罪文を出さなければならないのか」という考え。意見の食い違いでどう対応するか苦慮したと、宮内庁関係者の声が紹介されている。

 教育に関して秋篠宮家が子どもの自主性を重んじるのは、よく知られているとおりだ。

眞子さま佳子さまは国際基督教大学に進学されている。同誌では、昆虫好きの悠仁さまが赤坂御用地で虫を捕まえている様子や、解剖学や歴史に対しても知識欲が旺盛で、論理的な思考をするので、時には紀子さまを言い負かしてしまうということも紹介されている。「ゆくゆくは、悠仁を東大に入れたい」と秋篠宮さまは周囲に語っているという。

 伝統やその場の雰囲気を大切にされる紀子さまに、論理的に問い詰める悠仁さまが時に勝ってしまうというのだが、秋篠宮家が持っているのは、現代的な自由闊達な考えだけではないようだ。

小室圭さんの将来

 職員に対しての紀子さまの要求が高すぎて離職者があとを絶たず、秋篠宮家は宮内庁きっての「ご難場」とされていると報じているのは、「週刊新潮」(新潮社/5月23日号)である。宮内庁関係者の声が紹介されている。

「新設された皇嗣職では、東宮職で設けられていた『侍従』『女官』といった分類を用いず『宮務官』の呼称で統一することになりました。これを庁側は『秋篠宮家では、ご夫妻の区別なく職員の役割を業務の性質で分担してきた』と説明し、それが効率的だという。“全員一丸”と言えば聞こえはいいですが、つまりは人手不足。御所や東宮ではオモテ(事務方)とオク(ご身辺のお世話)という職務分担がなされていましたが、秋篠宮邸ではその余裕もなく、職員はいくつも持ち場を兼任しながら、フル稼働させられてきました」

 他部署の職員からは、「あの家だけは勘弁してほしい」「配属されると思うと胃が痛くなる」といった声が漏れているという。
 
 秋篠宮家がもっとも頭を抱えているのは、いうまでもなく“小室圭問題”だ。眞子さまとの関係については、5月11日放送のテレビ朝日系『サタデーステーション』で、小室圭さんの代理人弁護士の「最近も当然、連絡を取り合っています。

一般のカップルが連絡を取り合う頻度で連絡を取っていると思います」というコメントが紹介された。

 小室さんは、米国フォーダム大ロースクールのLLMコースを修了し学位を取得した。5月7日放送のフジテレビ系『バイキング』では、「弁護士になるとは言っていません」という代理人弁護士の発言が紹介され、波紋を呼んだ。だが実際に代理人弁護士が話したのは、「一般論として、弁護士資格を取得した後にはニューヨークで弁護士として働くだけではなく、企業の法務担当や、自身で起業するなど、さまざまな選択肢があるということを説明した」とのことで、それが歪曲して伝えられたのだった。

女性宮家の議論も影響

 それでも小室さんの先行きは見えにくいという不安を指摘したのは、「女性自身」(光文社/5月28日号)だ。皇室担当記者の見解が紹介されている。

「代理人が言うように、現時点で弁護士資格取得という目標が変わっていないことは間違いないでしょう。ただ、これまで小室さんの目標は、バイオリニスト、アナウンサー、銀行マン、そして国際弁護士と、何度も変わっているのです。もしかすると小室さんは、将来設計を先延ばしにすることで、新たなる目標に手を伸ばそうとしているのかもしれません。それは“宮家の殿下”ではないかという声もあります」

 女性宮家の創設論議に関して「先延ばしにできない重大な課題」という菅官房長官の言葉が紹介されて、こう説明が続く。

「参考になるのが、小泉政権下の’05年に有識者会議がまとめた報告書だ。そこでは女性皇族の配偶者も<皇族の身分を有することとする必要がある>と結論づけられている」

 女性宮家が認められた後に結婚すれば、小室さんも皇族入りし、“圭殿下”と呼ばれることになる。そのために今、先延ばし戦術を採っているというのだ。

 それもそう簡単にはいかないことも「女性自身」では指摘されている。

「金銭トラブルや留学の行方など、多数の課題を抱えている小室さん。皇室会議の場で皇族としての資質を問われることになれば、むしろ結婚が遠のく可能性もある」

 華やかな宴の陰で、皇室の憂鬱は続いている。
(文=編集部)